メトホルミン。 メトグルコ適正使用のための服薬指導のポイント‐北里大学病院薬剤部長・厚田氏に聞く|薬事日報ウェブサイト

「メトホルミン」から発がん物質を検出? 厚労省や糖尿病学会は「服用を中止しないで」と注意喚起

メトホルミン

もくじ• メトホルミンの作用と効果 糖分が体に入ると、血糖値が上がり、インスリンが分泌されます。 このインスリンの働きで、臓器は糖を取り込み、エネルギーとして使います。 糖が放出されなかったり、ブドウ糖が吸収されなければ、血液中の糖が減り、インスリン分泌も抑えられます。 このように「糖が放出されない、ブドウ糖が吸収されない」ようにするのが、メトホルミンです。 メトホルミンは、主に肝臓で働き、糖を分解して、体内に糖を放出するのを抑制します。 さらに、食後の腸管での、ブドウ糖の吸収を妨げる働きがあります。 インスリン分泌の、増加をともなわないのが、特徴です。 インスリンは、脂肪を合成する働きもあるため、インスリンの増加を抑えることで、脂肪合成を抑え、さらに肥満を軽減させます。 メトホルミンは、特に肥満している場合に、良い適応とされています。 そのため、日本では、処方が敬遠されていた時期も、ありました。 致死率が高い 最近では、糖尿病治療の第一選択として、用いられることも多くなっています。 しかし、脱水や体調不良時には、かかりつけ医を受診してください。 患者の95%が2型と言われる 「インスリンの分泌を促進させる薬」を服用しても、治療がうまくいかなかった場合は、原因がインスリン抵抗性の可能性もあるため、作用の違うメトホルミンが処方される場合が多いです。 メトホルミンの他にも、同じ作用の薬はある? ピオグリタゾン 「ピオグリタゾン」という薬は、メトホルミンと作用が同じ「インスリンの抵抗を改善する薬」です。 2型糖尿病で、肥満、あるいは血中のインスリンの値が高い場合に、適応されます。 肥大化した脂肪細胞を、減少させる働きがあります。 インスリンの働きに抵抗する物質が分泌されると、血糖を下げることができなくなります。 そうならないように、インスリンが本来の働きを取り戻すようにする薬です。 メトホルミンと同じく、肝臓での糖の放出を抑え、血糖を下げます。 1型糖尿病に処方される場合って、どんなとき? メトホルミンは、基本的には、2型糖尿病に適応しています。 小児期に多い メトホルミンには、乳酸アシドーシスなどの副作用はありますが、他の糖尿病薬のような、体重増加がないなど、メリットが大きいといえます。 次のような抑制効果も、研究で判明したようです。 ・心臓疾患の発症を抑える ・がん発症を抑える このようなメリットを加味し、1型糖尿病にも処方されると言えます。 糖尿病の薬は、メトホルミン以外にもたくさんあります。 症状・副作用などを見ながら、主治医・薬剤師と相談し、症状に合った薬を服用することが大切です。 【参考文献】 『エッセンシャル臨床栄養学 第5版』佐藤和人 本間健 小松龍史著 医歯薬出版社 『糖尿病療養指導ガイドブック2017』一般社団法人日本糖尿病療養指導士認定機構編 株式会社メディカルレビュー社 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センターHP 血糖値を下げる飲み薬 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センターHP ビグアナイド薬と乳酸アシドーシス 京都大学化学研究所 金久ラボラトリーズHP 医療用医薬品メトホルミン.

次の

メトグルコ適正使用のための服薬指導のポイント‐北里大学病院薬剤部長・厚田氏に聞く|薬事日報ウェブサイト

メトホルミン

メトグルコ(一般名:メトホルミン)の作用機序 糖尿病を治療する上で、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンの働きが重要になります。 これらの薬はインスリン分泌機能が低下している糖尿病患者に対して有効です。 しかし、糖尿病患者の中にはインスリンがたくさん分泌されているにも関わらず、インスリンの効き目が悪いために高血糖状態となっている人がいます。 インスリンが効きにくい人の場合、 インスリンの量は既に十分にあるので「インスリンが効きにくくなっている状態を改善すれば良い」と考えることができます。 インスリンが効きにくくなっている状態をインスリン抵抗性と呼び、このインスリン抵抗性の状態を改善させます。 このように、インスリン抵抗性を改善させる薬の一つとしてビグアナイド系薬(BG薬)があります。 ビグアナイド系薬は肝臓に作用します。 これによって、 新たに糖が作られる糖新生を抑制します。 糖が新たに作られる機構を抑えるため、血糖値が下がります。 また、ビグアナイド系薬は 筋肉での糖の取り込みを促進させます。 血液中の糖が筋肉の中へ入るため、これによってもHbA1cなどの血糖値を下げることができます。 さらに、ビグアナイド系薬は腸管での糖吸収を抑制するとも考えられています。 血糖値を上昇させるグルカゴンの働きを抑制することも知られています。 このような作用メカニズムにより、糖代謝に関わるさまざまな機構に働きかける薬がメトグルコ(一般名:メトホルミン)です。 メトグルコ(一般名:メトホルミン)の特徴 かつては重篤な副作用として 乳酸アシドーシスがあるためビグアナイド系(BG薬)の使用例が減少していました。 ただ、現在ではインスリン抵抗性の改善作用などから見直されています。 ビグアナイド系(BG薬)による乳酸アシドーシスは、現在販売中止となっているフェンホルミンなどの薬で多く見られていました。 これを受けて、メトホルミンも同じように使用控えが起こったということです。 ただし、メトホルミンによる乳酸アシドーシスはごく稀にしか起こりません。 このように、肝臓での糖新生(糖を新たに作る作用)抑制やインスリン抵抗性を改善させる作用をもつビグアナイド系薬としてメトグルコ(一般名:メトホルミン)があります。 比較的安全性が高く、薬の値段も安い薬となります。 このような特徴により、その効果の高さと安全性から糖尿病治療で多用される薬がメトグルコ(一般名:メトホルミン)です。 メトグルコ(一般名:メトホルミン)の効能効果・用法用量 メトグルコ(一般名:メトホルミン)を投与する患者さんは2型糖尿病です。 生まれつきインスリン分泌の機能がない1型糖尿病ではなく、後になって糖尿病を発症した2型糖尿病の患者さんに活用されます。 むしろ、1型糖尿病患者に対して、メトグルコは禁忌です。 1型糖尿病とは異なり、2型糖尿病では食事療法・運動療法が有効です。 ただ、食事療法・運動療法を施しても良好な血糖コントロールができない場合にメトグルコを活用します。 成人(大人)については、最初メトグルコ(一般名:メトホルミン)を1日500mgから始めます。 メトグルコ250mgを朝・夕にそれぞれ服用するのが一般的であり、食前や食後に飲みます。 その後、様子を見ながら量を増やしていき、維持量は750~1,500mgにします。 このときは1日2~3回に分けて服用します。 患者さんの状態によっては増量することがあるものの、最高投与量は1日2,250mgまでとなっています。 なお、10歳以上の小児(子供)に対してメトグルコ(一般名:メトホルミン)を活用する場合、1日500mgからスタートすることについては変わりありません。 ただ、維持量は500~1,500mgとします。 また、1日の最高投与量は2,000mgまでです。 メトグルコには250mgと500mgがあり、服用量によって使い分けます。 ちなみに、メトグルコは一包化や粉砕などによって投与しても問題ない薬です。 ただ、高血圧治療薬オルメテック(一般名:オルメサルタン)やレザルタス(一般名:オルメサルタン、アゼルニジピン)と一緒に一包化すると、高温高湿度条件下で配合変化によってメトグルコが着色することが報告されています。 ちなみに、 メトグルコを飲み忘れたときは1回分を飛ばし、次から通常通り服用すれば問題ありません。 一度に2回分を服用すると副作用が強く表れるため飲みすぎは禁止です。 メトグルコ(一般名:メトホルミン)の副作用 メトグルコ(一般名:メトホルミン)の主な副作用としては下痢、悪心・嘔吐、食欲不振、腹痛などが知られています。 その他、頻度は低いものの発疹(じんましん)、そう痒(かゆみ)、肝機能異常、めまい・ふらつき、全身倦怠感、空腹感、眠気、頭痛、浮腫(むくみ)、味覚障害、ビタミンB12減少などがあります。 重大な副作用には、前述の通り乳酸アシドーシスがあります。 血液中の乳酸値が上昇し、吐き気や下痢、胃腸症状、倦怠感、筋肉痛などの初期症状から始まり、過呼吸、脱水、低血圧、低体温、昏睡などの症状へと進行していきます。 乳酸アシドーシスは致死率の高い疾患です。 乳酸アシドーシスは脱水時に起こりやすいです。 そのため、利尿薬であるラシックス(一般名:フロセミド)や同じく利尿作用があるSGLT2阻害薬(糖尿病治療薬)との併用は注意です。 CTやX線検査などで用いられるヨード造影剤についても、腎機能が低下することでメトグルコによる副作用(乳酸アシドーシス)が表れやすくなるといわれています。 そのため、検査前後48時間はメトグルコの服用を中止します。 また、糖尿病治療薬であるので重大な副作用に低血糖があります。 低血糖では脱力感、高度の空腹感、発汗、頭痛などの症状が表れます。 低血糖を発症した場合、我慢せずにブドウ糖を服用するなどすぐに対処する必要があります。 その他の重大な副作用には肝機能障害、黄疸、横紋筋融解症などが知られています。 また、発熱や下痢・嘔吐、食欲不振など風邪を含め体調が悪いとき(シックデイのとき)は脱水症状になる可能性があるため、メトグルコの服用を中止したり、水分を多くとったりする必要があります。 他の糖尿病治療薬との併用について メトグルコ(一般名:メトホルミン)と併用注意の薬として、他の糖尿病治療薬があります。 低血糖の副作用が表れやすくなるからです。 ただ、 血糖値のコントロールが不良の場合、メトグルコと他の糖尿病治療薬を併用することは頻繁にあります。 例えば、インスリン分泌を促すSU剤(スルホニル尿素剤)としてアマリール(一般名:グリメピリド)があり、この薬とはよく併用されます。 また、同じようにインスリン分泌を促す即効性インスリン分泌促進薬スターシス・ファスティック(一般名:ナテグリニド)、グルファスト(一般名:ミチグリニド)、 シュアポスト(一般名:レパグリニド)との飲み合わせも問題ありません。 チアゾリジン系薬としては、インスリン抵抗性(インスリンが聞きにくくなっている状態)を改善するアクトス(一般名:ピオグリタゾン)とも併用します。 また、食事のときのインスリン分泌を促すDPP-4阻害薬ジャヌビア・グラクティブ(一般名:シタグリプチン)、 エクア(一般名:ビルダグリプチン)、 ネシーナ(一般名:アログリプチン)、 トラゼンタ(一般名:リナグリプチン)、 テネリア(一般名:テネリグリプチン)、 スイニー(一般名:アナグリプチン)、 オングリザ(一般名:サキサグリプチン)、 ザファテック(一般名:トレラグリプチ)、 マリゼブ(一般名:オマリグリプチン)との併用も大丈夫です。 尿中からの糖排出を促すSGLT2阻害薬スーグラ(一般名:イプラグリフロジン)、 フォシーガ(一般名:ダパグリフロジン)、 カナグル(一般名:カナグリフロジン)、 ルセフィ(一般名:ルセオグリフロジン)、 デベルザ・アプルウェイ(一般名:トホグリフロジン)、 ジャディアンス(一般名:エンパグリフロジン)とも一緒に活用されます。 ただ、前述の通り SGLT2阻害薬には利尿作用があるため、これによって脱水症状が起こって乳酸アシドーシスのリスクを高めることがあります。 また、注射薬であるGLP-1作動薬ビクトーザ(一般名:リラグルチド)、 バイエッタ・ビデュリオン(一般名:エキセナチド)、 リキスミア(一般名:リキシセナチド)、 トルリシティ(一般名:デュラグルチド)とも用いられます。 メトグルコが禁忌の人 メトグルコ(一般名:メトホルミン)には投与禁忌の人がいます。 これには、過去に乳酸アシドーシスを起こした人だけでなく、乳酸アシドーシスを起こしやすい人も含まれます。 例えば、中等度以上の腎障害患者や透析患者はメトグルコ(一般名:メトホルミン)が排泄されにくくなっているため、副作用が表れやすくなります。 腎機能を測る指標としてクレアチニンがあり、クレアチニン値などを参考に判断する必要があります。 また、重度の肝機能障害患者は乳酸の代謝を行いにくくなっています。 お酒(アルコール)を大量の飲むアルコール依存症の人なども肝機能が低下しているため、メトグルコが禁忌です。 下痢や嘔吐などによって脱水症状のある人、ショック、心不全、心筋梗塞など心機能や肺機能に高度な異常のある人も乳酸アシドーシスを生じやすいので禁忌となります。 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者さんも乳酸アシドーシスの関係で禁忌です。 高齢者への使用 高齢者では腎機能や肝機能が低下しています。 さらに脱水症状を起こしやすいため、乳酸アシドーシスを起こしやすくなっていることに注意が必要です。 特に 75歳以上の方に投与する場合、乳酸アシドーシスの発症率が高くなります。 承認時の臨床試験においても、75歳以上に対しては1日1,500mgを超える投与は制限されていました。 小児(子供)への使用 10歳以上の小児については用法用量が定められており、問題なくメトグルコ(一般名:メトホルミン)を活用できます。 ただ、10歳未満の子供に対しては安全性が確立されていません。 妊婦・授乳婦への使用 妊娠中の方については、メトグルコ(一般名:メトホルミン)の使用は禁忌です。 妊娠中での糖尿病を治療するとき、インスリン注射によって血糖値をコントロールするのが基本です。 メトグルコによる催奇形性は否定的であるため、妊娠初期での胎児へは影響はほとんどありません。 そのため、メトグルコ服用中に妊娠が明らかになった場合でも安心し、その後はインスリン注射に切り替えるようにしましょう。 授乳婦については、添付文章には「乳汁中への移行が認められている」とあります。 ただ、実際はほとんど母乳中への移行はなく、 授乳中にメトグルコを服用しても問題ないことが分かっています。 例えば、「母親がメトグルコを内服し、授乳した子供61人」と「人工乳によって育てられた子供50人」を比べたところ、3. 6ヵ月のときに体格や運動能力においての差がないことが分かっています。 妊婦に限らず、授乳中の人であってもインスリン注射が第一選択薬です。 ただ、授乳中にメトグルコ(一般名:メトホルミン)を活用しても問題ありません。 なお、不妊の原因として多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)があり、排卵がうまく起こらなくなっています。 産婦人科での適応外使用ではありますが、 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)にメトグルコを使用することで排卵誘発され、不妊治療につながるようになります。 このときは排卵障害だけでなく、流産率も低下します。 メトグルコを使用することで、妊娠糖尿病を抑えられるとの報告もあり、必ずしも妊婦がメトグルコを使用することは悪いわけではありません。 メトグルコ(一般名:メトホルミン)の開発 ビグアナイド系薬であるメトグルコですが、以前は メルビンという名前で販売されていました。 メルビンは乳酸アシドーシスの懸念から使用制限がかかり、適応は1日最大750mgまでの使用でした。 ただ、海外ではそれよりも多くの量を処方でき、これにより血糖値をコントロールすることができていました。 そこで、日本で再び臨床試験を実施することで開発を行い、1日維持量を750~1500mg、最高投与量2250mgとして承認されたのがメトグルコ(一般名:メトホルミン)です。 空腹時(食間)での投与はできませんが、食後だけでなく食前投与も可能です。 メトグルコ(一般名:メトホルミン)の承認に伴い、メルビンは販売中止になりました。 メルビンは古い薬であるため、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が存在していました。 ただ、メトグルコは新薬として登場したため、メトグルコが販売されたときはジェネリック医薬品が存在しない状態となりました。 メトグルコ(一般名:メトホルミン)の効果発現時間 血糖値の指標であるHbA1cや空腹時血糖値などを下げるために活用されるメトグルコですが、750mgを投与したときの血中濃度(血液中の薬物濃度)が最高値に達する時間は2. 1時間です。 また、半減期(薬の濃度が半分になる時間)は4. 7時間です。 こうしたことから、服用してすぐに薬としての効果を示し、19時間ほどで効果が消失していきます。 ただ、利用された薬物の総量(AUC)などには変化がないことが分かっています。 太りにくいメトグルコ(一般名:メトホルミン) 糖尿病治療薬としては、インスリンの作用を強めるので太りやすくなるのが一般的です。 ただ、メトグルコ(一般名:メトホルミン)の場合は太るというよりも、むしろ体重減少が認められています。 これには、食欲抑制なども関わっているのだと推測されます。 ただ、メトグルコはやせ薬ではないですし、体重減少への寄与も少ないです。 他の薬のように太りやすくなることはないものの、 メトグルコを服用してやせられることもありません。 あくまでも糖尿病治療薬として活用されます。 抗がん作用(がん予防)としてのメトグルコ 適応外使用でメトグルコが不妊治療に用いられる以外にも、メトグルコにはがん予防に効果的だといわれています。 メトグルコ(一般名:メトホルミン)を使用することにより、大腸がんの再発予防になるという報告があるのです。 糖尿病患者というのは、それだけでがんのリスクになります。 糖尿病によってがんの発症率が高くなるのです。 そうした中、メトグルコを使用することによってがん予防になるという期待があります。 なお、メトグルコでは合剤も発売されています。 例えばチアゾリジン系薬アクトス(一般名:ピオグリタゾン)とメトグルコの合剤として、メタクト配合錠があります。 また、DPP-4阻害薬エクア(一般名:ビルダグリプチン)とメトグルコの合剤にエクメット配合錠が知られています。 メトグルコ(一般名:メトホルミン)は乳酸アシドーシスの副作用はあるものの、安全性の高い糖尿病治療薬として多用されます。 血糖降下作用も強いことから、糖尿病治療では多くの患者さんに処方されます。

次の

メトホルミン錠の効果と副作用【糖尿病治療薬】

メトホルミン

次に示す患者[乳酸アシドーシスを起こしやすい。 ](「2. 重要な基本的注意」、「4. 73m2未満)のある患者又は透析患者(腹膜透析を含む)[腎臓における本剤の排泄が減少し、本剤の血中濃度が上昇する。 ] 重度の肝機能障害のある患者[肝臓における乳酸の代謝能が低下する。 ] 心血管系、肺機能に高度の障害(ショック、心不全、心筋梗塞、肺塞栓等)のある患者及びその他の低酸素血症を伴いやすい状態にある患者[嫌気的解糖の亢進により乳酸産生が増加する。 ] 脱水症の患者又は脱水状態が懸念される患者(下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者、経口摂取が困難な患者等) 過度のアルコール摂取者[肝臓における乳酸の代謝能が低下する。 また、脱水状態を来すことがある。 ](「3. 相互作用(1)併用禁忌」の項参照) 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者[輸液、インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須である。 ] 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリン注射による血糖管理が望まれるので本剤の投与は適さない。 また、乳酸アシドーシスを起こしやすい。 ] 栄養不良状態、飢餓状態、衰弱状態、脳下垂体機能不全又は副腎機能不全の患者[低血糖を起こすおそれがある。 ] 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人(「6. 73m2未満)では、メトホルミンの血中濃度が上昇し、乳酸アシドーシスの発現リスクが高くなる可能性があるため、以下の点に注意すること。 73m2未満の患者では、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。 (「2. 重要な基本的注意」、「4. 副作用(1)重大な副作用」、「薬物動態」の項参照) 投与は、少量より開始すること。 投与中は、より頻回に腎機能(eGFR等)を確認するなど慎重に経過を観察し、投与の適否及び投与量の調節を検討すること。 効果不十分な場合は、メトホルミン塩酸塩として1日最高投与量を750mgまで増量することができるが、効果を観察しながら徐々に増量すること。 また、投与にあたっては、1日量を1日2〜3回に分割投与すること。 使用上の注意 不規則な食事摂取、食事摂取量の不足[低血糖を起こすおそれがある。 ] 激しい筋肉運動[低血糖を起こすおそれがある。 ] 感染症[乳酸アシドーシスを起こすおそれがある。 ] 「3. 相互作用(2)併用注意1)」に示す薬剤との併用[乳酸アシドーシスを起こすおそれがある。 ] 他の糖尿病用薬を投与中の患者(「3. 相互作用(2)併用注意」、「4. 副作用(1)重大な副作用」の項参照) 軽度〜中等度の腎機能障害[乳酸アシドーシスを起こすおそれがある。 ](「用法及び用量に関連する使用上の注意」、「2. 重要な基本的注意」の項参照) 軽度〜中等度の肝機能障害[乳酸アシドーシスを起こすおそれがある。 ](「2. 重要な基本的注意」の項参照) 高齢者(「5. 高齢者への投与」の項参照) 重要な基本的注意 まれに重篤な乳酸アシドーシスを起こすことがある。 リスク因子としては、腎機能障害、肝機能障害、低酸素血症を伴いやすい状態、脱水(利尿作用を有する薬剤の併用を含む)、過度のアルコール摂取、感染症、高齢者等が知られている。 特に、脱水、過度のアルコール摂取等により患者の状態が急変することもあるので、以下の点に注意すること。 (「4. 副作用(1)重大な副作用」の項参照) 本剤の投与開始前及びその後も投与中は定期的に、腎機能(eGFR等)及び肝機能を確認するとともに、患者の状態に十分注意して投与の適否及び投与量の調節を検討すること。 なお、高齢者等、特に慎重な経過観察が必要な場合には、より頻回に確認すること。 (「禁忌」、「用法・用量に関連する使用上の注意」、「5. 高齢者への投与」の項参照) 脱水症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。 利尿作用を有する薬剤(利尿剤、SGLT2阻害剤等)との併用時には、特に脱水に注意すること。 (「3. 相互作用(2)併用注意」の項参照) 本剤の投与開始時及びその後も投与中は適切に、以下の内容を患者及びその家族に十分指導すること。 過度のアルコール摂取を避けること。 (「禁忌」、「3. 相互作用(1)併用禁忌」の項参照) 発熱、下痢、嘔吐、食事摂取不良等の体調不良(シックデイ)の時は脱水状態が懸念されるため、いったん服用を中止し、医師に相談すること。 (「禁忌」の項参照) 乳酸アシドーシスの症状(胃腸障害、倦怠感、筋肉痛、過呼吸等)があらわれた場合には、直ちに受診すること。 (「4. 副作用(1)重大な副作用」の項参照) ヨード造影剤を用いて検査を行う患者においては、本剤の併用により乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、検査前は本剤の投与を一時的に中止すること(ただし、緊急に検査を行う必要がある場合を除く)。 ヨード造影剤投与後48時間は本剤の投与を再開しないこと。 なお、投与再開時には、患者の状態に注意すること。 (「3. 相互作用(2)併用注意」の項参照) 低血糖症状を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意すること。 また、低血糖症状に関する注意について、患者及びその家族に十分指導すること。 糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。 糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意すること。 適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。 投与する場合には、少量より開始し、血糖値、尿糖等を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、本剤を3〜4ヵ月投与しても効果が不十分な場合には、速やかに他の治療法への切り替えを行うこと。 投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合や、減量する必要がある場合があり、また患者の不養生、感染症の合併等により効果がなくなったり、不十分となる場合があるので、食事摂取量、体重の推移、血糖値、感染症の有無等に留意のうえ、常に投与継続の可否、投与量、薬剤の選択等に注意すること。 相互作用 ヨード造影剤 併用により乳酸アシドーシスを起こすことがある。 ヨード造影剤を用いて検査を行う場合には、本剤の投与を一時的に中止すること。 (「2. 重要な基本的注意」の項参照) 腎機能が低下し、本剤の排泄が低下することが考えられている。 腎毒性の強い抗生物質 ゲンタマイシン等 併用により乳酸アシドーシスを起こすことがある。 併用する場合は本剤の投与を一時的に減量・中止する等適切な処置を行うこと。 腎機能が低下し、本剤の排泄が低下することが考えられている。 利尿作用を有する薬剤 利尿剤 SGLT2阻害剤等 脱水により乳酸アシドーシスを起こすことがある。 脱水症状があらわれた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。 (「2. 重要な基本的注意」の項参照) 利尿作用を有する薬剤により、体液量が減少し脱水状態になることがある。 スルホニルウレア剤併用時に低血糖のリスクが増加するおそれがある。 患者の状態を十分観察しながら投与する。 併用による血糖降下作用の増強。 たん白同化ホルモン剤 併用により低血糖が起こることがある。 スルホニルウレア剤併用時に低血糖のリスクが増加するおそれがある。 患者の状態を十分観察しながら投与する。 機序不明 サリチル酸剤 アスピリン等 併用により低血糖が起こることがある。 スルホニルウレア剤併用時に低血糖のリスクが増加するおそれがある。 患者の状態を十分観察しながら投与する。 サリチル酸剤の血糖降下作用が考えられている。 スルホニルウレア剤併用時に低血糖のリスクが増加するおそれがある。 患者の状態を十分観察しながら投与する。 モノアミン酸化酵素阻害剤 併用により低血糖が起こることがある。 スルホニルウレア剤併用時に低血糖のリスクが増加するおそれがある。 患者の状態を十分観察しながら投与する。 モノアミン酸化酵素阻害剤によるインスリン分泌促進、糖新生抑制が考えられている。 血糖降下作用を減弱する薬剤 アドレナリン 併用により血糖降下作用が減弱することがある。 患者の状態を十分観察しながら投与すること。 アドレナリンによる末梢での糖利用抑制、肝での糖新生促進、インスリン分泌抑制が考えられている。 副腎皮質ホルモン 併用により血糖降下作用が減弱することがある。 患者の状態を十分観察しながら投与すること。 副腎皮質ホルモンによる肝での糖新生促進等が考えられている。 甲状腺ホルモン 併用により血糖降下作用が減弱することがある。 患者の状態を十分観察しながら投与すること。 甲状腺ホルモンは糖代謝全般に作用し血糖値を変動させると考えられている。 卵胞ホルモン 併用により血糖降下作用が減弱することがある。 患者の状態を十分観察しながら投与すること。 卵胞ホルモンには耐糖能を変化させ、血糖を上昇させる作用が認められている。 利尿剤 併用により血糖降下作用が減弱することがある。 患者の状態を十分観察しながら投与すること。 利尿剤によるカリウム喪失によりインスリン分泌の低下が考えられている。 ピラジナミド 併用により血糖降下作用が減弱することがある。 患者の状態を十分観察しながら投与すること。 機序不明 イソニアジド 併用により血糖降下作用が減弱することがある。 患者の状態を十分観察しながら投与すること。 イソニアジドによる炭水化物代謝阻害が考えられている。 ニコチン酸 併用により血糖降下作用が減弱することがある。 患者の状態を十分観察しながら投与すること。 ニコチン酸による血糖上昇作用が考えられている。 フェノチアジン系薬剤 併用により血糖降下作用が減弱することがある。 患者の状態を十分観察しながら投与すること。 フェノチアジン系薬剤によるインスリン分泌抑制、副腎からのアドレナリン遊離が考えられている。 シメチジン ドルテグラビル ビクテグラビル バンデタニブ 本剤の血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。 観察を十分に行い、必要に応じて本剤を減量するなど慎重に投与すること。 これらの薬剤の腎臓での有機カチオン輸送系阻害作用により、本剤の排泄が阻害されると考えられている。 副作用 頻度不明 消化器 注1) 下痢、食欲不振、腹痛、悪心、嘔吐、腹部膨満感、便秘、消化不良等、胃炎、胃腸障害、放屁増加 血液 貧血、白血球減少、血小板減少、白血球増加、好酸球増加 過敏症 注2) 発疹等、そう痒 肝臓 肝機能異常 腎臓 BUN上昇、クレアチニン上昇 代謝異常 CK(CPK)上昇、ケトーシス、乳酸上昇、血中カリウム上昇、血中尿酸増加 その他 全身倦怠感 注1)、頭痛、頭重、眠気、筋肉痛 注1)、めまい・ふらつき、味覚異常、浮腫、動悸、発汗、脱力感、空腹感、ビタミンB 12減少 注3) 注1)乳酸アシドーシスの初期症状であることもあるので注意すること。 注2)投与を中止すること。 注3)長期使用によりビタミンB 12の吸収不良があらわれることがある。 高齢者への投与 高齢者では、腎機能、肝機能等が低下していることが多く、また脱水症状を起こしやすい。 これらの状態では乳酸アシドーシスを起こしやすいので、以下の点に注意すること。 本剤の投与開始前、投与中は定期的に、特に慎重な経過観察が必要な場合にはより頻回に腎機能や肝機能を確認するなど十分に観察しながら慎重に投与すること。 [メトホルミンはほとんど代謝されず、未変化体のまま尿中に排泄される。 また、肝機能の低下により乳酸の代謝能が低下する。 ] 腎機能や脱水症状等患者の状態に十分注意して投与の中止や減量を検討すること。 特に75歳以上の高齢者では、乳酸アシドーシスが多く報告されており、予後も不良であることが多いため、本剤投与の適否をより慎重に判断すること。 血清クレアチニン値が正常範囲内であっても、年齢によっては実際の腎機能が低下していることがあるので、eGFR等も考慮して、慎重に患者の状態を観察すること。 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 メトホルミン塩酸塩錠250mg「SN」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(メトホルミン塩酸塩として250mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中メトホルミン塩酸塩濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log 0. 80 〜log 1. 25 の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。 1 776. 5 3. 8 2. 8 標準製剤(錠剤、250mg) 4745. 7 718. 8 2. 8 2. ,n=28) 血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。 50 11. 19 11. 2 394. 8 軽度腎機能障害者(5例) 1. 52 13. 00 17. 2 383. 3 中等度腎機能障害者(4例) 4. 83 58. 58 16. 6 108. 薬効薬理.

次の