ゲット アウト あらすじ。 伏線の仕掛けが巧妙な『ゲット・アウト』の考察

伏線の仕掛けが巧妙な『ゲット・アウト』の考察

ゲット アウト あらすじ

コンテンツ• また、ホラーという批評家受けの悪い題材でありながらも、その年のアカデミー賞で作品賞含む4部門に選ばれ、脚本賞を受賞しました。 なぜ、『ゲット・アウト』はこれほどまでに、多くの人を魅了するのでしょうか。 ゲット・アウトのあらすじ ニューヨークに暮らす、アフリカ系アメリカ人のプロカメラマン、クリス・ワシントンは、看護師をしている白人の恋人ローズ・アーミテージの実家に、挨拶へ行くことになりました。 クリスはローズに「彼氏が黒人であることを両親に事前に伝えた方が良いのでは?」と尋ねるますが、ローズは「両親はそんなこと気にしてないから」と答えます。 ローズの運転で、実家へ向かう途中、2人の乗る車は鹿に衝突します。 事故現場にやって来た警官は、同乗者だったクリスにも、黒人であることを理由に、身分証の提示を求めたため、ローズは警官を非難します。 クリスは、事が大きくならないよう、不快に思いつつも、警官の要求に応じます。 ローズの実家に到着した2人は、両親であるディーンとミッシーから温かい歓迎を受けます。 父親のディーンは、かつて神経外科医をやっており、母のミッシーは現役の精神科医でした。 また、ローズの弟のジェレミーも医学生で、まさにアーミテージ家はお医者一家でした。 父親はクリスに自宅を案内し、使用人であるジョージナとウォルターを紹介します。 クリスは、黒人差別をしない家族が、なぜ黒人ばかり使用人として雇うのか疑問を抱きます。 家を一通り見て回った後、両親は「明日、パーティーを行おうと思っているんだ」と告げます。 ローズは嫌がりますが、クリスは気にもとめない様子です。 そこへ弟のジェレミーが帰宅します。 その日の夜、クリスが一服のため、家の外に出ると、ウォルターが家の周りを全力疾走しているのに気づきます。 またジョージナは、虚な目で一点を凝視していました。 2人の不審な行動に恐怖を感じたクリスはミッシーの部屋に逃げ込みます。 そこにはミッシーがいました。 ミッシーはクリスに「禁煙できるから催眠療法を受けてみなさい」といい、半ば強制的に催眠療法を受けさせます。 催眠によって、クリスは母親が亡くなった夜を思い出します。 翌朝、クリスは、昨晩の催眠療法によって、煙草を見ると強烈な不快感を抱くようになっていることに気づきます。 その頃、パーティーの招待客が続々とアーミテージ家に集まり始めていました。 ディーンは、招待客のひとりひとりにクリスを紹介します。 招待客のほぼ全員が白人でしたが、皆、クリスに興味津々で、執拗にクリスに質問をします。 なぜそれほど自分に関心を持っているのか怖くなったクリスは、アーミテージ家の2階に逃げます。 すると途端に招待客の全員が黙りこみ、クリスの向かった2階をただ見つめるのです。 まるで客のほとんどがクリスを見るためだけにパーティーに訪れたようでした。 以降は結末に向けてネタバレを含みますので、結末が知りたくない場合は飛ばしてください。 クリスは、アーミテージ家に得体の知れない恐怖を感じ、友人のロッドに連絡を取ろうとします。 しかし携帯の充電が切れていました。 パーティーに出席する前に、充電コードをきちんと刺していたはずだったので、クリスは家にいたジョージナを疑います。 クリスはジョージナに詰問すると、彼女は「清掃中に誤って抜けてしまったんです。 申し訳ありません」といいます。 クリスはさらに言い寄ると、ジョージナは急に笑い出します。 クリスはパーティーに戻り、ローガンに話しかけます。 ローガンは招待客の中で、唯一の黒人でした。 年の離れた白人女性と結婚している様子のローガンは、常に上の空で、うまく話が噛み合いません。 クリスは携帯で、ローガンの写真を撮ろうとします。 シャッター音が鳴ると、ローガンは突然鼻血を出しながら「Get Out! Get Out! 」と叫びはじめ、クリスに襲いかかります。 ローガンは、ミッシーの部屋に連行されていきます。 クリスは気分転換のため、ローズと外出することにします。 同じ頃、アーミテージ家では怪しげなオークションが開かれていました。 オークションの対象はクリスです。 そして盲目の画商ハドソンがクリスを「落札」しました。 自分が売られているとは知らないクリスはローズと家に戻ると、招待客は続々と帰っていきます。 クリスはローズに、もう自分たちも帰ろうといいます。 クリスはここに来てから、不思議なことばかり起きるので、とにかく逃げ出したかったのです。 ローズが身支度をしている間、クリスは友人のロッドに、パーティーで会ったローガンの話をし、彼の写真を送ります。 ロッドは、ローガンの顔を見て「アンドレ・ヘイワース」ではないかと言います。 アンドレは少し前に誘拐され行方不明になっていました。 なぜ彼がパーティーに出席していたのか? 二人は得体の知れない不安を感じ始めます。 クリスは、何かローズたちが自分に隠し事をしていると思い、部屋を物色します。 するとクローゼットに真っ赤な箱があるのを見つけます。 箱を開けると、中にはローズが黒人のボーイフレンドと写っている写真が大量にありました。 ローズはクリス以外の黒人と付き合ったことはないと以前言っていたため、なおさら奇妙に思います。 そこへローズがやってきました。 やっと帰れると安心したクリスでしたが、ローズは車の鍵を失くしたといいます。 ローズが鍵を探している間に、弟のジェレミーがクリスに襲い掛かってきます。 逃げようとするクリスでしたが、その瞬間、ミッシーによって、催眠にかけられます。 催眠から目覚めたクリスは椅子に縛り付けられていました。 そしてパーティーの目的が、自分を売ることだったとクリスは知ります。 だからこそ、パーティーの参加者は自分に興味津々だったのです。 そしてローズが黒人を恋人にし、弟が誘拐をし、ローズの母が催眠術をかけ、父が白人の脳みそを黒人に移植をしているということが分かります。 移植をすることで、白人は黒人の強靭な肉体を手に入れることができたのです。 父のディーンはクリスの肉体に、盲目の画商ジムの脳を移植しようとします。 クリスは再び催眠にかけられそうになりますが、なんとか自力で脱出します。 そして、弟ジェレミーやディーン、ミッシーを倒します。 車で逃げようとするクリスに、ジョージーナとウォルターが襲いかかります。 ジョージーナにはローズの祖母、ウォルターにはローズの祖父の脳がそれぞれ移植されていました。 クリスは逃げようとする車で、誤ってジョージナを引いてしまいます。 救おうとするクリスの元に、ローズとウォルターがやってきます。 クリスはウォルターにライフルで襲われそうになりますが、カメラでウォルターを撮影します。 シャッターによって催眠を一時的に解かれたウォルターは、クリスではなくローズを撃ちます。 催眠に再びかかり、祖父の意識にもどったウォルターは孫を撃った罪悪感から、ライフルを自分に向け、発砲します。 そこへパトカーがやってきます、クリスは置かれた状況から、自分が悪者にされると確信し、諦めます。 しかしパトカーから降りたのはクリスの友人ロッドでした。 クリスはロッドの車に乗り、アーミテージ家をあとにするのです。 ゲット・アウトをみての感想 — 2018年 2月月21日午前11時14分PST 「ゲット・アウト」は、白人と黒人の対立を描いた作品です。 とはいえ、単なる白人が黒人を虐げる様を映画作品ではありません。 むしろ「ゲット・アウト」に登場する多くの白人が、人種差別に反対する立場をとっています。 「オバマ大統領の就任を心から喜ぶ白人」 「タイガー・ウッズの凄さを自慢げに語る白人」 「NBAやUFCで黒人選手が活躍するのも楽しみにしている白人」 誰も黒人を悪く言う者はいません。 この作品が面白いのは、「自分は差別などしていない」と主張する白人の深層心理や本音を描いている点にあります。 最近は「アジア人」や「ヒスパニック系」、「アフリカ系アメリカ人」、「LGBT」といったマイノリティーの人間を尊重していきましょう、と盛んに言われている時代です。 しかし彼らは本当にマジョリティーなのでしょうか? 2040年代に入ると、白人の人口より、有色人種の人口の方が増えると言われています。 さらに、スポーツや音楽をはじめ、様々な分野で、アフリカ系アメリカ人をはじめとする有色人種は活躍しています。 また最近では、バラク・オバマが大統領に就任したことにより、政界にも進出しました。 今までは、白人が数の面で優位に立っていたから、差別は悪いと言えました。 でも、もし自分がマジョリティーになったら、そうは言ってられないのでは? だからこそ、『ゲット・アウト』に登場する白人は、黒人の知能や肉体を欲しがり、さらに優位に立とうとするのです。 『ゲット・アウト』は差別否定主義者も、劣等感から、無意識の差別を行っていると暴いているのです。 ローズを演じるのは、アリソン・ウィリアムズです。 これからも目が離せない注目の若手女優です。 まとめ 「ゲット・アウト」のあらすじについて、紹介しました。 「ゲット・アウト」には、ホラー映画であるものの幽霊やゾンビは出てきません。 出るのは、人間だけです。 しかしもしかしたら、一番怖い存在が「人間」なのかもしれません。 興味のある方は是非、一度ご覧になってください。 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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【ネタバレ注意】最高傑作!映画『ゲット・アウト』のあらすじと感想

ゲット アウト あらすじ

の紹介:2017年アメリカ映画。 今でもアメリカに残る白人と黒人の対立、そんな中、優しい白人女性と恋仲になった黒人の写真家クリスは、彼女の実家で両親に紹介されます。 歓迎する両親、しかし、クリスは催眠術にかけられ、不可解な体験をします。 それは黒人を標的に、異常な手術をする、秘密組織の狂気の世界でした。 果たして、クリスの運命は?伏線が綿密に張り巡らされている本作「ゲット・アウト」はアメリカで批評家から絶賛され大ヒットした映画です。 監督:ジョーダン・ピール 出演:ダニエル・カルーヤ(クリス・ワシントン)、アリソン・ウィリアムズ(ローズ・アーミテージ)、ブラッドリー・ウィットフォード(ディーン・アーミテージ)、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ(ジェレミー・アーミテージ)、スティーヴン・ルート(ジム・ハドソン)、キャサリン・キーナー(ミッシー・アーミテージ)、ほか 目次• ゲットアウトのネタバレあらすじ:起・黒人に好意的な白人一家 ある住宅街、黒人青年アンドレは夜道を歩いていたところを誘拐されてしまいます。 数か月、黒人のクリス・ワシントンは若手の写真家。 白人で大学生の恋人ローズ・アーミテージは、ローズの両親のもとへ挨拶に行くことを提案します。 白人の両親が黒人である自分を歓迎してくれるか不安なクリス、しかしローズは、両親は人種差別なんてしないで歓迎してくれると言うので、ローズの実家、アーミテージ家へと向かいます。 その道中でシカと衝突、白人警官から聴取されるクリス。 運転していたのはローズだったが、警官のクリスに対する態度にローズは憤ります。 アーミテージ家に着いたクリスはローズの両親から歓迎されます。 ローズの母ミッシーは催眠療法を行う精神科医、ローズの父ディーンは神経外科医で、オバマ大統領支持者だと言ってクリスを安心させます。 そして黒人のお手伝いさんジョージーナや、黒人の庭師ウォルターもいますが、なぜかよそよそしい態度で不自然な印象を受けます。 クリスは禁煙できるよう催眠療法を勧められますが、その場は断ります。 ローズの弟ジェレミーも交えてディナーをした晩、よく眠れないクリスは煙草を吸うため外に出てみると異様な光景を目にします。 ジョージーナは窓に写る姿をじっと見つめている、ウォルターはなぜか陸上選手のように全力疾走するという、不可解な行動をとります。 クリスはこれに恐怖を感じて家の中に戻りますが、そこでクリスはミッシーの催眠術をかけられてしまいます。 深い眠りに落ちたクリス、翌朝目覚めたクリスは、悪夢を見たのだと思う。 ミッシーはクリスに禁煙できるようにしたと言う。 ゲットアウトのネタバレあらすじ:承・不可解なパーティ 翌日、アーミテージ家でパーティが開催されます。 招待客が集まり、みんなクリスに親しげに話し掛けてきます。 招待客のほとんどが白人であり、自分に対する態度に気持ち悪さを感じたクリスは気が滅入ってしまう。 盲目の画商であるジム・ハドソンも招待客の白人の1人で、ジムはクリスの目を羨ましく思っていた。 そして黒人の招待客であるローガン・キングは、年上の妻である白人女性と参加していた。 クリスはローガンに対してもジョージーナやウォルターのような不自然さを感じていた。 クリスは運輸保安局で働く友人ロッドに催眠術などの不可解な体験を相談します。 ジョージーナには携帯電話の充電を切られたりもします。 ロッドは、白人はクリスをセックスの相手として利用するだけだ、と警告します。 そして、ローガンの写真を撮って送るように言います。 そこで、クリスがローガンの写真を撮ると、ローガンは逆上し「Get out 出て行け!」と叫び、クリスに襲いかかってきました。 ローガンはミッシーの部屋に連れていかれ、催眠術によって落ち着きを取り戻します。 不可解な出来事が続き何かがおかしいと感じたクリスはローズと共にパーティから離脱し、もう帰ろうと話します。 その頃パーティでは、なぜかクリスの写真を使い、謎のオークションが行われています。 そして盲目の画商であるジムが落札するのだった。 クリスはローガンの写真をロッドに送ります。 するとロッドはローガンを知り合いのアンドレという行方不明の男では?と疑います。 クリスが帰り支度をしていると、ローズがローガンを含む多くの黒人男性や、ジョージーナと一緒に写った写真なども見つけ、ローズの行動について疑いを持ちます。 クリスは急いで逃げ出そうとしますが、アーミテージ家族に阻止されます。 ローズは車の鍵を渡さず、ジェレミーには襲い掛かられ、そしてミッシーにより催眠術にかけられクリスは眠りに落ちます。 ゲットアウトのネタバレあらすじ:転・狂気の手術 催眠から目覚めたクリスは椅子に縛り付けられていた。 そして分かったこと、それは、パーティは黒人を標的にした秘密の組織の会合だった。 ローズが黒人を恋人にして騙し、弟は誘拐をし、ローズの母が催眠術にかけ、父がビンゴオークション落札者である白人の脳みそを黒人に移植する。 それにより、白人は黒人の肉体を使い、永遠の精神、生命を得られるという手術を、アーミテージ家は祖父の代から続けていた。 全てはクリスを騙すための陰謀だったのです。 ローズの父はクリスに盲目の画商ジムの脳を移植しようとします。 オークションでクリスを手に入れたジムは視力を取り戻すために、クリスの肉体を望んだのです。 クリスは再び催眠にかけられそうになるが、催眠の合図となる音を聞かないようにしていたため、なんとか自力で脱出を図ろうとします。 ローズの弟ジェレミー、父ディーン、母のミッシーも倒します。 ゲットアウトのネタバレあらすじ:結末・狂気からの脱出 車で逃げようとするクリスに、ジョージーナとウォルターが襲いかかります。 ジョージーナにはローズの祖母、ウォルターにはローズの祖父の脳(精神)がそれぞれ移植されていたのです。 車中でクリスともみあいになったジョージーナは、木に衝突したことで死にます。 ローズとウォルターもその場に追いつき、クリスはウォルターによってライフルで襲われそうになるが、カメラのフラッシュによって催眠を一時的に解かれたウォルターは、クリスではなくローズを撃ちます。 祖父の意識にもどったウォルターは孫を撃った罪悪感で、自分にもライフルを向け命を絶つのでした。 まだ生きていたローズはライフルをもってクリスを殺そうとします。 しかしそれに抵抗しローズの首をしめるクリス、しかしローズを殺せません。 そこへ警察がやってきますがクリスは置かれた状況に、自分が悪者にされそうになります。 しかし警察と共に駆け付けたロッドによってクリスは救われるのでした。 ローズは去っていくクリスを見つめていました。 以上、映画『ゲットアウト』のネタバレあらすじと結末でした。 続いて、ゲットアウトの伏線について解説をします。

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『ゲットアウト』の謎をネタバレ解説!フラッシュや紅茶が意味するものとは?

ゲット アウト あらすじ

アフリカ系アメリカ人の写真家クリス・ワシントンは、白人の彼女ローズ・アーミテージの実家に挨拶へ行く事となった。 黒人の自分が受け入れられないのでは?と不安なクリスだったが、アーミテージ家は過剰なほど歓迎ムードで迎え入れてくれた。 その夜、クリスは催眠術が得意だというローズの母親と話す事で不気味な体験をする。 黒人だらけの使用人や、パーティーに来た奇妙な白人達の言動など、何かがおかしいと気付いたクリスだが果たして・・・? スタッフ・キャスト 監督・脚本 — ジョーダン・ピール 製作 — ジェイソン・ブラム、ショーン・マッキトリック、エドワード・H・ハム・Jr. 小気味良いテンポと伏線の配置• 2度の鑑賞をオススメします!• シニカルに描いた社会風刺 素晴らしい伏線とテンポ ジョーダン・ピール監督・・・本当に初作品なの? 全く信じられない。 冒頭のフックからラストシーンまでよくできてたし本当に面白かった!今作品は一応ジャンルが ホラーだけど、内容は ミステリー要素の方が強い。 物語がどう転がっていくのか?どういうラストになるのか?と、正直かなり引き込まれてしまった。 中でも特筆すべきは 脚本だ。 ある黒人が何者かに拉致されてしまうという衝撃の冒頭・・・もうこの時点で今作品は主導権を握っていたように思う。 そんな不穏なシーンからスタートされたら、その後に続く幸せそうな クリスと ローズのイチャイチャ会話だって、やっぱり疑って観ちゃうよね。 でもこれが全く違和感を感じさせないもんだから完全に油断してたところに鹿の登場w こうした緩急も良かったし、後々できづく事になるけど 伏線の配置も素晴らしかった。 セリフ内に数多と仕込まれているんだけど初見じゃまずわからない。 かなり自然な流れで物語に混ぜ込んでたよ。 ちなみに僕はVODで鑑賞したんだけど、観終わった後にすぐ2回目の鑑賞を開始したんだ。 そしたら 2回目の方が面白いんだよ、これw ストーリーを把握した上で観てみたら、なんと上質な脚本か。 よくもまあここまで散りばめたものだ。 もうね、 ほぼ全てのセリフが伏線に感じるほどで自身に呆れるレベル・・・これを全て見逃していたのかとwでは、何故この伏線の乱射撃に気付かなかったのか? テンポがいいのよw 個人的には リル・レル・ハウリーが演じる親友 ロッド・ウィリアムスを登場させるタイミングが、かなり秀逸だったと思う。 この人の コミカルで小気味の良い言い回しが、ホラーやミステリーの要素を相殺してくれているというか・・・いや、完全にのまれた。 ジョーダン・ピール監督は脚本を書く才能も高いのか。 タイトル「ゲット・アウト」の意味とは 中盤に差し掛かると、ある重要人物が重要なセリフを叫ぶ。 「出ていけ」 Get out・・・今作品のタイトルだ。 確かに色々な映画で「ゲラゥ!」って聞くよねwこのセリフが叫ばれてからは物語の中核が本性を現してくる。 明確に気付く事は難しくても主人公クリスがここにいたらまずいという事は誰でもわかるようになっているのだ。 この「何だかわからないけどやばそうな感じ」を引きずったまま直後の オークションシーンを見せられた時、全員が心で叫ぶはずだ。 「逃げ出せ」 これこそがGet outという言葉の持つ別の意味であり、 タイトルの真意といえると思う。 加えて今作品は白人が黒人に対して持つ 潜在的差別意識という社会風刺を内包している。 これは完全に僕の勝手な推論だけど、こうした目に見えない差別からは 距離を置け、逃げ出せ・・・というメッセージにも感じた。 今作品のブルーレイ・DVDではバットエンドとなる 違うバージョンのラストシーンを観る事ができる。 ジョーダン・ピール監督は「黒人差別はまだなくなっていない」という事を伝えたかったそうだ。 でもあまりにも救いがないと思ってやめたらしい。 どちらが良かったのかと問われると難しいし、もちろん人によって意見は様々だろうけど・・・ バットエンドのバージョンの方がより映画史に残ったんじゃないかなと僕は思う。 社会風刺をうまく表現した名作 今作品は 黒人差別というアンタッチャブルな問題にかなり踏み込んでいた。 特に印象に残ったのはテレビを通して スティーヴン・ルート演じる盲目の画廊 ジム・ハドソンとクリスが話すシーンだ。 この時に衝撃の真実を知ったクリスは怒るんじゃなく、 呆れるような悲しい顔をする。 「またか・・・」 黒人に対する白人の感情や潜在的な差別意識だったり、黒人を 人間と思っていない狂気性など・・・気持ちの悪い 白人至上主義にもはや慣れてしまっているクリスがいるのだ。 ラストシーンでもクリスはただ疲れただけじゃなく、こうした差別に辟易したような表情を浮かべる。 その時に親友ロッド・ウィリアムスが「 俺は 困難に立ち向かう」と言ったのは ジョーダン・ピール監督からの差別などに負けないという強いメッセージと言えるだろう。 それにしても ホラー、 ミステリー、 コメディという様々な要素を盛り込んでいて且つ、エンタメ性に溢れた わかりやすいストーリーと テンポの良い展開で仕上げている上に社会までぶった切ってくるとか・・・改めて思うけど、これが 初監督作品ってすごすぎるね。 カメラワークも面白かったし、今後も間違いなく要チェックな人だ。 ちなみに製作に名を連ねる ジェイソン・ブラムは パラノーマル・アクティビティや セッションも製作した名プロデューサーなんだけど、今作品でもまた良い仕事をしたようだ。 最後にチクリとつっこむとすれば、若干ストーリーに強引な部分があったくらい?ただ、こんなトンデモ設定をここまで観やすく作ったのはすごい事だし、むしろ評価に値するかw散々「伏線が~」とか「社会風刺が~」と書いたけど、決して難しくないし気軽に楽しめるからオススメの作品だよ! 評価・鑑賞方法 2作目「アス」も好評!要注目の監督だ.

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