限界超えの天賦。 第七十六章 超えない限界

【小説家になろう】その日の日間上位作品を語るスレ40

限界超えの天賦

シンデレラガールが東京オリンピック(五輪)代表の座を射止めた。 一山麻緒(22=ワコール)が冷たい雨をものともせず、日本歴代4位の2時間20分29秒で優勝した。 1月の大阪国際で松田瑞生(ダイハツ)が記録した2時間21分47秒を上回って条件を満たし、マラソン女子代表の最後の1枠に決まった。 野口みずきが持っていた2時間21分18秒の日本人国内最高記録を塗り替え、大会記録も更新した。 最後の約2キロ、苦しみではなく喜びから表情がゆがんだ。 勝利を、そして東京五輪切符を確信した一山が、涙を浮かべながらラストスパート。 五輪へと続くゴールテープを切り「今日みたいな日が来るのが夢だった」。 2時間20分29秒の優勝記録は、松田が大阪国際で出した2時間21分47秒を上回るどころか、野口の日本人国内最高も17年ぶりに更新。 16年リオデジャネイロ五輪金メダルのスムゴング(ケニア)の自己ベスト2時間20分41秒よりも速い好タイム。 それでも指導する永山監督は「タイムは想定内」と平然と話した。 冷たい雨が降り、スタートから早々にペースメーカーの1人が脚を痛めて脱落したほどの悪条件だった。 しかし、序盤からハイラップを刻む先頭集団の中で、一山は悠然としていた。 「30キロまではジョギング感覚は言い過ぎだけれど、ゆとりを持って走れた」と冷静にその時を待っていた。 30キロ付近でペースを上げ、9人近くいた集団から抜け出しに掛かった。 ここからの5キロで16分14秒の最速ラップを刻み、必死に食らいつこうとする2人の外国勢を振り切った。 タイムは前半より後半が23秒速い。 日本陸連の瀬古リーダーが「ペースを上げすぎかな。 ランニングハイになってしまったかな」と言う心配も杞憂(きゆう)に終わるほど、力強く駆け抜けた。 緻密な練習が、五輪への道を切り開いた。 この日のレースと同じラップを体に染みこませ、一山は「練習してきた通りの走りができた」。 9月のMGCでは積極的にレースを引っ張ったが失速して6位。 課題の後半を「鬼メニュー」で克服した。 高校では目立つ実績はなかったが、2年のときに名門ワコール入りを決意。 入社すると永山監督から「(指導者として)5回目の五輪は君で行くよ」と伝えられた。 監督が「とても素直」と評する性格で、秘めた素質と能力を磨いてきた。 東京五輪に向けて「もう1段階、質の高い練習をしなければ。 日本代表として格好いい走りを」。 残り約半年で、さらなる成長曲線を描く。 出水中央高では1500メートルと3000メートルで全国高校総体出場も決勝進出ならず。 16年にワコール入社後に頭角を現した。 17年世界クロスカントリー、18年世界ハーフマラソン日本代表。 photo• 東京五輪2020 プロの道捨てても五輪野球には人生懸ける価値がある []• 東京オリンピック2020 [7月17日 11:48]• 陸上 [7月17日 11:37]• 水泳 [7月17日 7:36]• スポーツ [7月16日 23:25]• 東京オリンピック2020 [7月16日 19:59]• 東京オリンピック2020 [7月16日 19:37]• ラグビー [7月16日 17:50]• パラリンピック 東京パラリンピックの柔道は予選期間1年延長 []• パラスポーツ [7月14日 10:56]• パラスポーツ [7月11日 12:49]• パラスポーツ [7月10日 14:26]• パラスポーツ [7月7日 13:56]• パラスポーツ [7月6日 13:23]• パラスポーツ [7月6日 12:40]• パラスポーツ [7月3日 0:35]• パラスポーツ [7月2日 11:00]• パラスポーツ [6月30日 16:15]• パラスポーツ [6月28日 20:11]• リオ五輪•

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限界超えの天賦

「なろう」ランキングのコピペです。 「剣聖の幼馴染がパワハラで俺につらく当たるので、絶縁して辺境で出直すことにした。 」を読んでいます。 日間ランキングBEST5 1位 【連載】王女に仕えた万能執事、わがままが度を越したので隣の帝国で最強の軍人に成り上がり無双する〜誰からも評価されず毎日姫のわがままに付き合わされた不遇の執事はいつの間にか大陸屈指の実力者になっていた〜 作者:すかいふぁーむ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 2位 【連載版】学校では地味な陰キャとバカにされている俺は実はボディーガード 〜地味に生きたいのに、以前助けた有名人の幼馴染が離してくれない〜 作者:木嶋隆太 / ジャンル:現実世界〔恋愛〕 3位 優しい嘘 作者:緑谷めい / ジャンル:異世界〔恋愛〕 4位 嫌われ妻は、英雄将軍と離婚したい!いきなり帰ってきて溺愛なんて信じません。 作者:柊 一葉 / ジャンル:異世界〔恋愛〕 5位 勇者に恋人を寝取られ追放されたが、『経験値貯蓄』スキルが壊れてレベル300になったのでのんびり傷心旅行でもしようかと思ってます 作者:徳川レモン / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 週間ランキングBEST5 1位 冒険者ギルドの万能アドバイザー 〜【器用貧乏】と言われ勇者パーティから追放された【魔法剣士】だけど、剣術も魔術も教えられる【万能講師】なので愛弟子に魔王討伐を託す事にした 作者:虎戸リア / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 2位 【連載版】信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します! 作者:明鏡シスイ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 3位 役立たずと言われたので、わたしの家は独立します! 作者:遠野九重 / ジャンル:異世界〔恋愛〕 4位 【連載版】学校では地味な陰キャとバカにされている俺は実はボディーガード 〜地味に生きたいのに、以前助けた有名人の幼馴染が離してくれない〜 作者:木嶋隆太 / ジャンル:現実世界〔恋愛〕 5位 勇者に恋人を寝取られ追放されたが、『経験値貯蓄』スキルが壊れてレベル300になったのでのんびり傷心旅行でもしようかと思ってます 作者:徳川レモン / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 月間ランキングBEST5 1位 【連載版】信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します! 作者:明鏡シスイ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 2位 限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー 作者:三上康明 / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 3位 俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていた 作者:わるいおとこ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 4位 悪役令嬢の中の人 作者:まきぶろ / ジャンル:異世界〔恋愛〕 5位 勇者に恋人を寝取られ追放されたが、『経験値貯蓄』スキルが壊れてレベル300になったのでのんびり傷心旅行でもしようかと思ってます 作者:徳川レモン / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 四半期ランキングBEST5 1位 Sランクパーティーのお荷物テイマー、使い魔を殺されて真の力に目覚める 〜追放されたテイマーは実は世界唯一のネクロマンサーでした。 ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜 作者:すかいふぁーむ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 2位 限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー 作者:三上康明 / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 3位 剣聖の幼馴染がパワハラで俺につらく当たるので、絶縁して辺境で出直すことにした。 月間ランキングはTOP4が維持。 「姉に言われるがままに特訓をしていたら、とんでもない強さになっていた弟~やがて最強の姉を超える~」に代わって「勇者に恋人を寝取られ追放されたが、『経験値貯蓄』スキルが壊れてレベル300になったのでのんびり傷心旅行でもしようかと思ってます」がTOP5入り。 四半期ランキングは「Sランクパーティーのお荷物テイマー、使い魔を殺されて真の力に目覚める 〜追放されたテイマーは実は世界唯一のネクロマンサーでした。 ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜」が一位を維持。 「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁(人質)生活を満喫する」に代わって、「 ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~」が再度TOP5入り。 年間ランキングは四位と五位が入れ替わり。 累計ランキングは変化なし。 「なろう」ランキングのコピペです。 私は今「限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー」を読んでいます。 この後に、「剣聖の幼馴染がパワハラで俺につらく当たるので、絶縁して辺境で出直すことにした。 」の予定です。 日間ランキングBEST5 1位 冒険者ギルドの万能アドバイザー 〜【器用貧乏】と言われ勇者パーティから追放された【魔法剣士】だけど、剣術も魔術も教えられる【万能講師】なので愛弟子に魔王討伐を託す事にした 作者:虎戸リア / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 2位 【連載版】信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します! 作者:明鏡シスイ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 3位 俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていた 作者:わるいおとこ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 4位 婚約破棄は侍女にダメ出しされた模様 作者:佐崎 一路 / ジャンル:異世界〔恋愛〕 5位 異世界ゆるり農家生活 作者:錬金王 / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 週間ランキングBEST5 1位 役立たずと言われたので、わたしの家は独立します! 作者:遠野九重 / ジャンル:異世界〔恋愛〕 2位 悪役令嬢の中の人 作者:まきぶろ / ジャンル:異世界〔恋愛〕 3位 冒険者ギルドの万能アドバイザー 〜【器用貧乏】と言われ勇者パーティから追放された【魔法剣士】だけど、剣術も魔術も教えられる【万能講師】なので愛弟子に魔王討伐を託す事にした 作者:虎戸リア / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 4位 限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー 作者:三上康明 / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 5位 義妹が聖女だからと婚約破棄されましたが、私は妖精の愛し子です 作者:桜井ゆきな / ジャンル:異世界〔恋愛〕 月間ランキングBEST5 1位 【連載版】信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します! 作者:明鏡シスイ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 2位 限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー 作者:三上康明 / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 3位 俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていた 作者:わるいおとこ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 4位 悪役令嬢の中の人 作者:まきぶろ / ジャンル:異世界〔恋愛〕 5位 姉に言われるがままに特訓をしていたら、とんでもない強さになっていた弟~やがて最強の姉を超える~ 作者:吉田 杏 / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 四半期ランキングBEST5 1位 Sランクパーティーのお荷物テイマー、使い魔を殺されて真の力に目覚める 〜追放されたテイマーは実は世界唯一のネクロマンサーでした。 ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜 作者:すかいふぁーむ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 2位 黒鳶の聖者 〜追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める〜 作者:まさみティー / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 3位 限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー 作者:三上康明 / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 4位 ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁(人質)生活を満喫する 作者:雨川 / ジャンル:異世界〔恋愛〕 5位 剣聖の幼馴染がパワハラで俺につらく当たるので、絶縁して辺境で出直すことにした。 週間ランキングは三作がTOP5を維持。 月間ランキングは「【連載版】信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!」が一位に。 「真の実力はギリギリまで隠していようと思う~無能と蔑まれていた野良神と契約した僕はちょっとだけ本気だす」「幼馴染のS級パーティから追放された聖獣使い。 万能支援魔法と仲間を増やして最強へ!」に代わって「悪役令嬢の中の人」「姉に言われるがままに特訓をしていたら、とんでもない強さになっていた弟~やがて最強の姉を超える~」がTOP5入り。 四半期ランキングは「Sランクパーティーのお荷物テイマー、使い魔を殺されて真の力に目覚める 〜追放されたテイマーは実は世界唯一のネクロマンサーでした。 ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜」が一位に。 「世界最強の努力家 〜才能が【努力】だったので効率良く規格外の努力をしてみる〜」「 ヘルモード ~やり込み好きのゲーマーは廃設定の異世界で無双する~」に代わって「限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー」「剣聖の幼馴染がパワハラで俺につらく当たるので、絶縁して辺境で出直すことにした。 」がTOP5入り。 年間ランキングは「黒鳶の聖者 〜追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める〜」に代わって「現実世界に現れたガチャに給料全部つぎ込んだら引くほど無双に」がTOP5入り。 累計ランキングは変化なし。 「なろう」ランキングのコピペです。 ランキング変化は少なめですね。 万能支援魔法と仲間を増やして最強へ! 作者:かなりつ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 5位 俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていた 作者:わるいおとこ / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 四半期ランキングBEST5 1位 黒鳶の聖者 〜追放された回復術士は、有り余る魔力で闇魔法を極める〜 作者:まさみティー / ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕 2位 ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁(人質)生活を満喫する 作者:雨川 / ジャンル:異世界〔恋愛〕 3位 Sランクパーティーのお荷物テイマー、使い魔を殺されて真の力に目覚める 〜追放されたテイマーは実は世界唯一のネクロマンサーでした。 月間ランキングは「限界超えの天賦《スキル》は、転生者にしか扱えない ー オーバーリミット・スキルホルダー」が一位を維持。 「パーティーを追放された装備製作者、実は世界最強 〜ソロになったので、自分で作った最強装備で無双する〜」「Sランクパーティーのお荷物テイマー、使い魔を殺されて真の力に目覚める 〜追放されたテイマーは実は世界唯一のネクロマンサーでした。 ありあまるその力で自由を謳歌していたらいつの間にか最強に〜」に代わって「幼馴染のS級パーティから追放された聖獣使い。 万能支援魔法と仲間を増やして最強へ!」「俺だけレベルが上がる世界で悪徳領主になっていた」がTOP5入り。 四半期ランキングは変化なし。 年間ランキングは変化なし。 累計ランキングは変化なし。

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限界超えの天賦

獣人の王は体をバチバチと放電させながら、うずくまる聖哉を見下ろしていた。 「攻撃力は100万を超えた。 魔王アルテマイオスを大幅に上回ったぜ」 能力透視を発動する私の目に、グランドレオンのステータスが映る。 獣皇グランドレオン 状態・雷獣 Lv99(MAX) HP955989/1200044 MP0 攻撃力1023987 防御力998596 素早さ938855 魔力58754 成長度999(MAX) 耐性 火・水・風・雷・氷・土・光・闇・毒・麻痺・呪い・即死・眠り・状態異常 特殊スキル 邪神の加護(LvMAX) 飛翔(LvMAX) 特技 ジェットブラック・ネイル ( 漆黒殺爪 ) ヴォルト ( 雷音疾走 ) ヴォルト・スカイアクセル ( 雷音直空撃 ) 性格 凶悪 ……『絶望』なんて言葉では生ぬるいと思えた。 もはやゲアブランデの時の比ではない。 こんな怪物に勝てる人間など存在する筈がない。 その時だった。 「あ、アンタ……?」 隣にいたカーミラ王妃が震える手で私を指さしていた。 そして……私は気付く。 私の姿が魚人でなくなっていることを! 「アンタは一体……!」 込み上げる思いをぐっと堪え、私は必要なことのみ、王妃に告げる。 「わ、私はリスタルテ。 この世界を救う為にやってきた来た女神です。 故あって、今まで魚人に化けていました」 「そういうことだったのかい……」 王妃は神妙な顔で頷いた。 「魚の女神……なんだね……?」 「!? いいえ、魚の女神ではありません!! と、とにかく詳しい話はまた後で!!」 視線を戦いへと戻そうとした瞬間。 私は、あることに気付き、総毛立った。 だから聖哉の力が無くとも土蛇は動くことが出来るのだ。 しかし、変化の術は100%聖哉の力のみで発動している。 予想通り、切り裂かれた腹部からはドクドクと赤い血が零れ落ちていた。 「聖哉っ!!」 傷を治しに走ろうとするが、 「……来るな」 私の動向を察した聖哉が声を発した。 同時にグランドレオンがこちらに目線を投げる。 「何だ、あの女は……? ああ……アレが勇者と共に現れる別次元の女神か」 大して興味もなさそうにグランドレオンが呟く。 「後でババアと一緒に殺してやる。 だがその前に、まずはテメーだ」 グランドレオンが聖哉に対し、 ヴォルト ( 雷音疾走 )の体勢を取った。 聖哉はどうにか体を起こし、剣を構えて防御する。 「俺は人間が憎くて憎くてたまらねえ。 魔王は世界を魔界にした後で俺を作った。 ひょっとすりゃあ、俺の前世は人間に殺されたのかも知れねえな」 言い終わると即座! 稲妻が聖哉の隣を通過する! 同時に私の耳には、肉の切り裂かれる音! 離れた場所で土煙を上げ、停止しているグランドレオン。 聖哉はヴォルトによる攻撃をかわし損ねたのだろう。 左頬がナイフで切られたようにパックリと裂けていた。 グランドレオンは爪に付いた聖哉の血をペロリと舐めた後、またもヴォルトの構えを取る! そして……稲光のような青白い軌跡が通過する! 今度は激しい金属音がした。 どうにか防御出来たようだが、そのせいで左手に持っていたプラチナソードが宙を舞っている。 聖哉は、弾かれて地に落ちたプラチナソードによろよろと向かう。 だが、グランドレオンはプラチナソードの前で既に仁王立ちしていた。 「……俺が気付いてねえとでも思ったか?」 グランドレオンの脚が聖哉の腹にめり込む。 鈍い音と共に聖哉の体が宙に浮いた。 聖哉は地面に崩れ落ち、腹部の傷口から激しく出血した。 「テメーに出会った時から、とっくに気付いてんだよ。 左腕が妙なオーラに包まれてることをな」 グランドレオンの言葉に私は息を呑む。 も、もしや、戦帝と戦った時に見せた破壊術式『 カウンター・ブレイク ( 等価反壊 )』!? 窮地に陥った時の為に、バーサーク前に発動させていた!? そして自らの片腕と引き替えにグランドレオンの腕を落とし、一発逆転に賭けた…… 「それがテメーの最後の切り札か。 残念だったな」 ありえない程慎重な勇者の策略は、だが、怪物に見抜かれていた。 グランドレオンは低く笑いながら聖哉の腹に蹴りを与え続ける。 「俺と出会ったことを後悔しろ! テメーを殺し! アルテマイオスを殺し! 全ての人間と魔物を獣人の支配下に置く!」 蹴られ、踏みにじられ……サンドバッグのように痛めつけられる勇者を見て、私の目から涙が溢れた。 「聖哉ぁっ!!」 居ても立ってもいられなかった。 殺されようが構わない。 私は聖哉に駆け寄った。 腹部に手を当て、治癒魔法を発動しようとすると、 「……治さなくていい」 聖哉が苦しげに言った。 もはや治しても勝つのは無駄だと悟っているのだろうか。 いや……自分をこんな目に遭わせた私の力など借りたくもないのかも知れない。 「ごめんなさい……! 本当に……ごめんなさい……!」 謝ることしか出来ない私に、聖哉はいつもと変わらない淡泊な視線を送っていた。 「リスタ……お前の判断は正しい。 六芒星破邪にこだわり、躊躇していれば、お前の大切な者の命は無くなっていたのだから……」 事ここに及んで、私を気遣う勇者の言葉は、まるでそれが最後の言葉であるかのように思えた。 しかし。 聖哉はプラチナソードを杖にして、ゆらりと立ち上がる。 「この激痛が……俺を狂気から引き戻してくれる。 「いや……いっそ、先に殺すか」 そして私の方を向くや、 「 ヴォルト ( 雷音疾走 )!」 青白い閃光が私に向かう! 死を覚悟して本能的に目を瞑った瞬間、何かが激しくぶつかる音がした。 ゆっくりと目を開き……そこで私はとんでもないものを目の当たりにする。 グランドレオンが片膝を付いている! そして、その口から垂れた黒い血がアゴを伝って、地に落ちた! 「テメー……!」 憤怒の形相で目前の勇者を睨むグランドレオン。 私も聖哉を見て、その異変に驚愕する。 オーラの量は先程と比べものにならない! 更に皮膚の色さえ赤みを増し、手の爪は赤黒く変色している! 息を荒くしつつ、勇者が言う。 「どうにか……発現出来たな……」 「ま、まさか……それが フェイズ・サード ( 第三段階 )!?」 だが聖哉は首を横に振る。 「仮に……グランドレオンを倒せても……その先にはまだ魔王がいる。 今は一か八かの賭けを打つ時ではない……」 「じゃ、じゃあ、その変化は!?」 「どうしても超えられない限界ならば……超える必要はない。 ただ……その限界に歩み寄ればいい……」 聖哉はゆっくりと呟く。 「それがテメーの本当の切り札か。 構いやしねえ。 ただ、ブッ潰すのみだ」 言うや、ヴォルトにより帯電したグランドレオンが聖哉へと向かう! だが赤黒い狂気に包まれた聖哉もまたグランドレオンへと突進! 両者は衝突する! 凄まじい轟音の後、私の目に、聖哉の交差させた二刀流をグランドレオンが漆黒の爪で受け止めている光景が映る。 聖哉の攻撃を封じ、ニヤリと笑うグランドレオン。 だが、聖哉に押し負けるように、段々とグランドレオンの体が下がっていく! 「何だ、この力は……! たかが人間が……!」 「今は人間を、やめているのでな」 「ふざけやがって……! 俺を誰だと思ってやがる!」 激昂したグランドレオンが片腕を大きく振りかぶる! 唸りを上げた漆黒の爪は聖哉の右手のプラチナソードの刀身を根本から粉砕した! 「どうやらテメーの力に、持ってる武器が追いついてねえようだな」 グランドレオンの言う通り、プラチナソードは強力だが魔王クラスの敵相手に対応出来るような武器ではない。 加えて、先程までの熾烈な戦いで剣は徐々に消耗していたのだ。 スペアの土蛇。 そしてスペアのプラチナソードだ」 聖哉は土蛇から鞘を受け取ると剣を抜いたが、 「左の剣も痛んできた。 念の為に代えておこう」 軽く足踏みすると、更に足下が隆起! 新たな土蛇がもう一つの鞘を持ってくる! 「スペアのスペアの土蛇。 グランドレオンが歯噛みした。 「ふざけた野郎だ……。 奇術師か、テメーは……」 そしてグランドレオンの両腕は、ゆっくりと弧を描く。 「もう容赦はしねえ……! ヴォルトの力を両腕に宿す全力のジェットブラック・ネイルでテメーを粉々にしてやる……!」 対して、聖哉は「ふぅー」と長く息を吐き出した後、呟く。 対するグランドレオンも歯を食い縛り、辛そうに肩で息をしているではないか! そうか!! グランドレオンだって、ビースト・ハザードを延々と続けられる訳じゃあないんだ!! つ、つまり……どちらが勝つにせよ負けるにせよ……この勝負、もうすぐ決着がつく!! ……私の眼前。 狂気の赤黒いオーラと、放電する青白いオーラが対峙していた。 勇者がゆっくりと双剣の先をグランドレオンに向ける。 「今より獣人の支配からラドラル大陸を解放する」 「調子に乗るなよ……人間……!」 そしてグランドレオンは咆吼する。 「人間は玩具!! 人間は食料!! この地ラドラルは獣人のものだ!!」 「それも今日、終わる」 「ほざけ……!!」 ヴォルトの威力を載せた漆黒の爪が聖哉を切り裂こうと襲い掛かる! 第一撃を剣で受け流すが、その後も目にも止まらぬ連打を叩き込まれる! それでも聖哉の双剣はそれら全てをことごとく防御し、打ち払う! しかし……やがて軋む音! 渾身の爪撃は、次の瞬間、代えたばかりの聖哉の右手のプラチナソードをガラス細工のように打ち砕く! にやりと笑うグランドレオン。 だが、その頬から黒い血が零れる! 剣を壊されても構うことなく、もう片方の剣にて繰り出した聖哉の刺突がグランドレオンの頬を切り裂いていた! 獣人の王が低い唸り声を上げる。 それでも片手剣となった聖哉を見逃すものかとグランドレオンは猛攻を続ける。 聖哉にとっては不利な状況。 だが、聖哉の足下が隆起し、土蛇が新たな鞘を出す。 上半身はグランドレオンの攻撃を凌ぎながらも、聖哉は地中から差し出された鞘を足で弾く。 空中で回転する鞘から、遠心力で剣が抜け……聖哉はそれを空いている手に取った。 「……スペアのスペアの、そのまたスペアだ」 今度は聖哉が攻勢に転ずる! バーサーク中はスキルは発動出来ない。 だが、天性の才能か……通常攻撃ながら切り落とし、薙ぎ払い、刺突、様々な剣技を織り交ぜている! 聖哉の攻撃を捌ききれず、グランドレオンの体には裂傷が刻まれる! 「この……ドカスが……!」 聖哉の攻撃の最中、またしても剣が折れる。 それでもすぐさま土蛇が土中から聖哉にスペアを差し出す。 聖哉は目で見ることさえせず、それを足で蹴り上げ、装備する。 息もつかせぬ攻撃の応酬。 しかし、今度はプラチナソードが壊れた音ではなかった。 見れば、グランドレオンの左手の爪が砕けている! 「お、俺の爪が……!」 無限に交換出来るかのような聖哉のプラチナソードに比べ、グランドレオンの爪はどんどん消耗していたのだ。 グランドレオンは聖哉から離れ、距離を取る。 全力のジェットブラック・ネイルも尻尾による不意打ちも破られたグランドレオンは、牙を剥き出し憤怒の形相で聖哉を睨んでいた。 「アルテマイオスを超えた俺を更に上回るだと……! こんなことがあっちゃあいけねえ……! テメーはこの世界に存在しちゃあいけねえ……!」 グランドレオンは背の黒い翼を大きく広げ、大空に飛び立った。 私は聖哉に駆け寄る。 「に、逃げたの!?」 「いや……違う」 遥か上空でピタリと停止したグランドレオンは、此処まで届く声で咆吼する。 その大音声に辺り一面の空気が振動し、全身を覆う放電はその量を増していく。 「一体、何を?」 「俺を殺す為……持てる力を一点集中して、最後の大技を繰り出すつもりだろう」 聖哉は諦めたように剣を鞘に仕舞う。 「せ、聖哉!?」 「ステイト・バーサーク中は魔法も特技も一切使えん。 その短所を補うべく、準備はしてある。 集中に時間が掛かるのが難点だが、今回のような大技に対抗するのに、ちょうどいい」 「でも剣を鞘に仕舞ったら、攻撃出来ないよ!?」 「破壊術式は徐々に思い出している。 出てきた土蛇は布でくるまれた鞘を持っていた。 「特殊な細工を施した剣だ。 中のプラチナソードを引き抜くと同時に鞘内部に仕込んだ破壊の土に摩擦力で引火。 炎と合わさり、更なる威力を生み出す。 そうして、生まれる膨大なエネルギーを前方に叩き付ける」 聖哉が言い終わった時。 上空のグランドレオンが静かにこちらを睨んでいた。 グランドレオンの体から発散されていた巨大な放電は、静かにグランドレオン本体に吸収されるように収まっている。 代わって、グランドレオンの体が目も眩むばかりの閃光に包まれていた。 「死ね……! 『 ヴォルト・スカイアクセル ( 雷音直空撃 )』……!」 凄まじいオーラを秘めた全身がこちらに向かい降下してくる! 青白い閃光と相まって、まるで彗星! あんなもの、まともに防御出来る訳がない! 「聖哉!! なら早く、その技を!!」 「ダメだ。 もっとギリギリまで引きつける」 「で、でも、このままじゃ!!」 「正真正銘、これが最後の切り札だ。 外すと、後がない」 高速で迫り来るグランドレオン。 それでも聖哉は剣を鞘に入れたまま、動かない。 剣のグリップ部分に当てていた聖哉の腕がピクリと動いた。 「破壊の爆炎……『 クリムゾン・ブーム ( 爆轟焦破 )』……!」.

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