サイド トラック あらすじ。 【サイド・トラック/あらすじ・ネタバレ】読書感想文の例文と書き方

【読書感想文2019】中学生の課題図書あらすじ・簡単おすすめ本の選び方

サイド トラック あらすじ

アメリカの中学校に通う12歳の男の子ジョセフはADDで、学校生活では、スペインの牛追い祭に例えられるほど大変な思いをしている。 苦手な体育の授業では転校生女子にヘザーに窮地を救われるが、彼女ともうまく会話できず気分を害させてしまったよう。 それなのに、断れなくて陸上チームでクロスカントリー走をすることになってしまった。 部活にはヘザーも来ていたが、彼女はとんでもなくタフで速かった。 ジョセフは、練習がきつすぎるので止めようとしたが、ヘザーに発破をかけられ続けることに。 トラックにガチョウのふんが落ちているだけでパニックになってしまうジョセフの、がんばりが始まる。 すぐに集中がそれてしまう「sidetracked」な少年の奮闘を、周囲の人間関係とともに温かくユーモラスに描く。 ジョークが秀逸で、特に、おじいちゃんの介護施設の人間関係を自らの学校生活に重ね合わせて不幸を予測しているところが笑える。 「<ロミオ>が<イケてるやつら>で、エディが<ひとりぼっち>なら、今やってくるのは<イジワル女子>だ。 」 ピストル音が苦手な彼が耳栓をつけてスタートラインに立ったとき、 「パーン。 ピストル音はまだ綿に包まれていた。 ほっと大きなため息をついて、リラックスする。 問題は、走るのを忘れていたことだ。 」 最後がうまく行き過ぎに感じるが、主人公は12歳。 これで良いのではないでしょうか。 これは著者のデビュー作。 デビュー作でこんな素晴らしい作品が書けるなんて、アメリカの作者層の厚さを感じます。 キム・スレイダーみたいな楽しみな作家さんが出た!と喜んでいたら、翻訳が武富博子さん。 「スマート」や「セブン・レター・ワード」の翻訳されてますね。 読後感の非常に良いおすすめの作品です。 中学年から読めます。 主人公はADD(注意欠陥性障害)で、彼が語り手なので、ADDの人がどのように感じ、どう考えるのかが良く分かった(作者の息子がADD)。 障害というけれど、「注意が欠陥」してるというより、一般的にこっちの方が大事と思う方に気持ちを切り替えられず、気になることに心がとらわれてしまうという感じ。 「ADDだから集中できないだろうって思われるけど、そんなことはない。 ものすごく集中できる。 ただ、まちがったものに集中してしまうんだ。 たとえば明日の宿題の説明を聞くかわりに、窓のふちをはうテントウムシを見つめている。 」 P11 そういう気持ち、わかるって人多いと思う。 「ぼくにとって中学生活は牛追い祭りにちょっと似ている。 テレビで見た、スペインのパンプローナというところでおこなわれているお祭りだ。 年に一度、街に雄牛の群れがいっせいに放たれ、人々は追いつかれまいと走ったり、横丁に逃げ込んだりする。 さもないと角でつつかれて殺されてしまう。 ぼくの気持ちもだいたいそんな感じ。 置いていかれないようにがんばったり、じゃまにならないようにどいたり、かくれる場所をさがしたりしている。 」(P11)わかる、わかるよ、その気持ち。 障害があろうがなかろうが、そう感じながら学校生活を送っている人は多いと思う。 主人公を取り巻く人々が皆リアルで生き生きとしているのがとてもいい。 スポーツが得意な大柄な女子ヘザーが、2008年の北京オリンピック円盤投げ金メダリストのステファニー・ブラウン・トラフトンを応援してたり。 主人公はトラフトンを知らない。 というかアメリカでの知名度がそもそも低いようだ。 「有名にならなかったのは、みんなが気に入るような見かけじゃなかったからじゃない?背が193センチ、体重が95キロあって、円盤だって砲丸だって、たいていの男の人より遠くへ投げられる。 でも、みんなが応援したいのは、小柄な体操選手やかわいいビキニのビーチバレー選手でしょ?」 P34 アメリカも日本も「可愛い」選手に人気が集まるのは同じみたい。 老人ホームを抜け出すおじいちゃんはワイルドでかっこいい。 (ビリー・ボブ・ソーントンをキャスティングして読んだ。 アフリカン・アメリカンだからってスポーツ万能を期待されてしまうのが辛いマークや、最後にゴールして起こる「あわれみの歓声」に気づいているヒーバーなど、作者が物語の都合で作り出したような人物はほとんどいない。 個人的に球技がダメだったので、ジョゼフがバスケットボールでコーチの指示の意味が理解できず動けなくなってしまうシーンは胸に刺さった。 物語としては、ちょっと山場に欠ける感じはするけれども、いろいろな面で良い本だと思った。 障害のある子供の気持ちを理解しよう、ではなく、障害があろうがなかろうが、どんな人も様々なコンプレックスや事情を抱えてどうにか生きていることに違いはないということに気づかせてくれるから。

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『サイド・トラック: 走るのニガテなぼくのランニング日記』(ダイアナ・ハーモンアシャー)の感想(17レビュー)

サイド トラック あらすじ

「サイド・トラック:走るのニガテなぼくのランニング日記」 評論社) 著者:ダイアナ・ハーモン・アシャー・作 武富博子・訳 本体価格:1,600円 ページ数:352ページ ISBN978-4-566-02459-5 こちらでは 2019年の「第65回 青少年読書感想文全国コンクール」中学生の課題図書 『サイド・トラック:走るのニガテなぼくのランニング日記』の「あらすじ・ネタバレ」と読書感想文の書き方のコツ・ポイントをご紹介いたします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『サイド・トラック:走るのニガテなぼくのランニング日記』こんな子にオススメ 『サイド・トラック:走るのニガテなぼくのランニング日記』あらすじ・ネタバレ 『サイド・トラック:走るのニガテなぼくのランニング日記』読書感想文の例文と書き方のポイント 『サイド・トラック:走るのニガテなぼくのランニング日記』読書感想文のその他おすすめ指定図書 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Sponsored Link 『サイド・トラック:走るのニガテなぼくのランニング日記』こんな子にオススメ 【出版社内容情報】 ジョセフは中学一年生。 ADD 注意欠陥障害 があり、集中しなくてはいけないときに気が散ってしまう。 そんなジョセフが、陸上競技クラブに入ることになってしまい、クロスカントリーに挑戦する。 大キライな運動。 だけど、最後までやりぬくだけでいい、歩いてもいい、と監督に励まされ、なんとか続けるうちに……読後感さわやかな、楽しい物語。 なかなか知り得ないADDの人の気持や悩みの入り口に少し触れることのできます。 また、誰にでも共通する「苦手な事を克服する大切さ」を知ることができます。 その他にも、家族愛や仲間との協力、人を許す事など、細かく人間愛について感じ取れますので、自分が気になった描写に自分の経験と学びを重ねて感想文を書くのも良いでしょう。 『サイド・トラック:走るのニガテなぼくのランニング日記』あらすじ・ネタバレ 【登場人物】 ジョセフ・フリードマン:中学1年生。 ADD 注意欠陥障害 で気が散りやすく弱気心で配性。 スポーツが苦手。 おじいちゃん:シニアレジデンス〈ひだまりの里〉を脱走。 出会い系サイトをやってる。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ヘザー:転校生で同じ陸上部。 背が高くて運動神経が良い女性の活躍の場を作りたい ヘザーお父さんとお母さん:お父さんは園芸家、お母さんはハワイで単身赴任の植物学者 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ T先生:LDの先生で陸上部の監督。 みんなを尊重してくれる。 出会い系サイトをやってる ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ チャーリー・カストナー:何かとジョセフをからかってイジメるアメフト部 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ブロックトン校・トレイ:陸上部生徒でレースの時ヘザーに怪我をさせたり、耳栓を壊すなど妨害する フォックススリッシ校・ヒーバー:陸上部生徒でのんびりした生徒。 ADD(注意欠如障害)なので集中力がなく運動神経も悪く心配性。 ADHDのH(多動性・衝動性)はないけど、周囲から外の事に気を取られて「ぼうっとしている」とみられる行動が多いし大きな音も苦手だし、線に沿って字が書けない。 今日の体育では突進してきたチャーリーを大きな女子の転校生が突き飛ばして助けてくれた。 学校にはLD(学習障害)の生徒の通級指導教室があって、常に「牛追い祭り」みたいな学校で僕の唯一の隠れられる場所がこの教室だ。 ここのT先生は良い人だけど、僕に「7年生の陸上チームを作るのでやったほうがいい」「ここでは『できない』とは言いません」とやる事になってしまった。 家に帰るとおじいちゃんがシニアレジデンス〈ひだまりの里〉から逃げて警察に保護されてると両親はバタバタして陸上の話もロクに出来なかった。 図書司書の老齢のフィッシュバイン先生の授業で、古典的な本の分類法「デューイ十進分類法」の授業中、また別のことを考えてイスから落ちるというミスをして笑われた。 授業後、先生は僕に「嫌な思いをさせた」と反省し引退時期かもと言いつつ「…でも、わたしはどんなことでも、常に可能性があると思ってきたの、あきらめさえしなければね」と言い、僕は先生が進めた『男子諸君!体を鍛えよう』を借りた。 次の授業で8年生の教室を開けてまた笑われた。 みんなは失敗したらどんな気持ちになるかわからないのだろうと思った。 遅れて入ったフランス語の教室はなんと隣にヘザーがいて今朝の事を謝った。 放課後の陸上部の集会の教室では僕とヘザーほか男女4人ずついた。 アメフト部のチャーリーが通りざまにヘザーに「お父さんによろしく」と嫌味ぽく言った。 ヘザーのお父さんは植物の専門家で町のゴルフクラブで働いているという。 監督で現れたのはT先生で、これからやる「クロスカントリー走」の説明をした。 では男女共同2400m走る競技で今シーズンのリーグ決勝戦はこの学校でやると発表した。 「自己ベスト」を目指して!と練習を始めたけど、ヘザー以外全員お腹が痛くて倒れこんだ。 ヘザーはからかってるのか?「バナナを食べて」と言い練習が終わっても一人走っていた。 家に帰ると脱走したおじいちゃんがもどっていて母さんは一緒に暮らすようにお願いした。 おじいちゃんは〈ひだまりの里〉で年寄りらしくいるよう押し付けられ「よけいなお世話だぜ」と言いたいらしい。 でも坂道はキツ過ぎだしヘザーは「オレンジを食べて」と、からかうのでもうやめようと思った。 そこは介護の必要ない〈自立組〉ご婦人方に相手されなくなる〈要支援組〉〈要介護組〉があり、イケてる〈自立組〉のチームにしがみつく老人もいる。 〈自立〉でもツルまないおじいちゃんや友達エディさんもいるけど、おじいちゃんの逃亡に激怒する〈いじわる女子〉な、おばあさんに攻撃されたり中学みたいな人間関係なのに「年寄りらしさ」を強いられる。 ここをおじいちゃんが嫌がる気持ちもわかった。 ヘザーは僕に怒って「チキン」と似顔絵を書いて見せて、僕が思わず声を上げたのでヘザーはフランス語で「2人で(僕)話す必要がある」と廊下に出た。 「10回練習に出ないと最初の大会の出場資格がなくなる」事や「1回練習に出ただけで頑張ってもいないくせに意気地なしの弱虫」と言われた。 僕は「いつでも努力して頑張ってる、バナナの件みたくからかわれるだけだ」と言うとカリウムはお腹の痛みを治すから食べろとの意味で、10人いないとチーム存続できないから、多少期待していたと聞かされ、僕はあと9回練習に参加する事にした。 大した進展はないけど10回練習したので出場資格をもらえた。 グランドでチャーリーにまたやられたけどヘザーが迎えに来てくれて監督から「レイクビューXC(クロスカントリー)」と書いた露出度の高いウェアをもらった。 家で着ると僕はあまりに貧弱でチャーリーが笑うのも理解できた。 『男子諸君!』みたいにとてもたくましくはなれそうにない。 そこにおじいちゃんが部屋にきたので、僕はガリガリだし初めての大会で緊張してる事や、僕が日頃どういう風に心配するかの「心配リスト」見せた。 おじいちゃんは僕がスタイルを気にしていることに気づいて「鍛えたらプロのマラソンランナーみたいになれる」とフォローしてくれた。 この体形に意味があったのかな、と新しい目標はマラソンランナーいなることにした。 T先生は「初めてのレースはどんな記録もあなたの自己ベスト」と言った。 ところが僕はスタートのピストル音に恐怖で固まってしまい前に倒れては起き上がるを繰り返しやっとのおもいで最後にゴールした。 ピストル音はT先生は次は何とかするし完走したと褒めてくれるけど、僕はいくら心配事対策しても予想外の事が起こるので「一切心配を止めた方がいいのか?」「もっと心配範囲を拡大した方がいいのか?」迷った。 家ではおじいちゃんも褒めてくれたけど、小2の時バスケットボールでルールを教える段階になると覚えられなくてベンチ入りしたままなのに、おじいちゃんはその時「やめるのはいい癖じゃない」と言ったことにモヤモヤした。 僕には上達どころか「やめないこと」以外の何もできる気がしない。 更にチャーリーはヘザーに何か言ったので顔面パンチされ鼻血を出しチャーリーは保健室、ヘザーは校長室行きになった。 部活でもヘザーの話題になり、ピストルの話をしたのはビクトリアだと白状し、好きな男子とチャーリーに聞かれて話したと謝ってきた。 ヘザーはあの時チャーリーに「お母さんがいないこと」をからかわれたと言う。 僕とヘザーは友達だと思われてる。 だけど僕はヘザーのお母さんがいないのを気づいたのにスルーしたし、チャーリーと自分で戦うべきなのにヘザーにやらせた自分に腹を立てた。 T先生はヘザーと話し僕に「耳栓」をくれた。 おかげでリラックスしすぎて出遅れたけど、一緒に走ったフォックススリッシ校のヒーバーから「先に行って」と言われビリにならなかった。 T先生は「(よその生徒とも)お互い助け合える事を学んだ」と喜んでいた。 僕の事は怒っていないけどお母さんの事で困惑していて、昔から家族をほおり出して植物の研究に行ったきり帰らず、今は「ハワイを愛している」と言うのでお父さんも悲しんでいるのを見て、うちで一緒にフランス語のテスト勉強をする約束をして帰ってきた。 ヘザーのお母さんは娘に必要とされてるのに、側にいるのを「やめる」のはひどい。 チャーリーも「おれの母親はおれを愛しているからな」と言ったけど、僕のママも僕に感情をぶつけない。 やって来たヘザーはおじいちゃんとも話が弾み、流れでおじいちゃんが出会い系サイトをやっている事を知ることになった。 なんとそのサイトにフィッシュバイン先生をみつけて、2人を会わせようとおじいちゃんをレイクビュー校大会に招待した。 でも、おばあちゃんとは小3からの縁で、53年の結婚生活を過ごしたのだから「コンピューターなんて」というので、おばあちゃんのためにも諦めない方がいいと言った。 もうすぐ嵐が来るので男女同時スタートすることになり、ヘザーはブロックトンの男子先頭集団に加わったのに僕がのぼり坂に来た時、ケガをして木に寄り掛かっていた。 ブロックトンの男子生徒に突き飛ばされたという。 僕は「どうせビリだから」とレースを放棄して助けるつもりでいると「どうして全然戦わない、ほかの子に踏みつけにされるままになっている」と言われて息が胸につかえた。 雨が降りそうになったのでやはりヘザーをささえて戻った。 T先生の抗議も向こうの生徒は認めなかった。 でもかなり努力はしてきた。 ヘザーは足首を捻挫して1週間安静で10日後のリーグ決勝戦に出れるか半々だ。 T先生は坂の駆け上がりを繰り返して「坂を味方」にする特訓をした。 僕は「男子諸君!」を返しに行きフィッシュバイン先生の亡くなったご主人との思い出話を聞いた。 先生は失敗して遠回りしたおかげで素晴らしい経験ができてかえってよかった、だけどご主人がいないのでやはり辛いという。 おじいちゃんも先生も〈ひだまり〉のエディさんもひとりぼっちでいるのはひどいと思い、先生をリーグ戦に招待した。 僕はなぜかフランス語がわかり、ラベル先生に言い訳してヘザーと話す時間を作った。 お母さんは「ハワイのものすべてを愛していて離れるなんて耐えられない」といいお父さんと大ケンカしたという。 ヘザーは家族3人でいたいけど「愛するって場所じゃなく人に対する気持ちでしょ?」という。 おじいちゃんも先生も愛する人がいなくなって場所が空っぽになる事をヘザーのお母さんはどう思ってるのか?考え、ヘザーに僕は「行くな!」と叫びたいのをこらえて「本当のことを言えばいいんだよ」と教室に入ってテストを受けた。 今日はヘザーまた来ていないけどT監督は今は試合に集中して自己ベスト更新と「男女ともお互い助け合って、チームとして走って」と言われた。 女子の試合のピストルが鳴った後、遠くからヘザーがレースに参加しだしあっという間に先頭になった。 僕がヘザーと友達なのを「うらやましいよ」とヒーバーに言われてた自分の進歩におどろいた。 トップで戻ったのはヘザーだったけど、ヘザーのお父さんが出したサインを見て、レースを外れお父さんと抱き合ってJFK校とハンプトン校の女子がヘザーを追い越したころ、ゴールに向かって走っていった。 するとブロックトンの生徒がやって来て潰れた耳栓を「落ちたみたいだな」とニヤニヤと足元に落として行った。 僕は怒りでそれを地面に投げつけようとした時おじいちゃんが声をかけてきた。 耳栓の事、レースの事、ヘザーがいなくなるかもしれないこと、チャーリーから逃れたらすぐ次にブロックトンみたいな新しい奴が来て、必ず僕をイジメる。 耳栓の事情を聞いたおじいちゃんが「集中すればできる、スーパーヒーロー」というから「ヒーローと真逆なのにそう呼ぶのはやめて」と爆発した。 おじいちゃんは「おまえの他の人より、よく聞こえて、よく見えて、たくさん感じ取れるところが大好きだし、そのスーパーな五感と心を持っているからスーパーヒーローと呼ぶんだ」「できるよ」と自己ベストを目指すよう背中を押してくれた。 僕はみんなに耳栓をなくしたと言うと、みんなが僕を真ん中に囲んで腕を組んでくれたのでスタートすることができた。 ブロックトンは先頭を行き僕ら5チームで位置争いをしたけど、ホワイトオークの坂は僕たちの味方になり他校を追い抜かした。 みんなばらけて体育館の裏道に入ると、ヘザーをケガさせて耳栓を壊した奴(トレイ)が僕の後ろに2週目で走ってきた。 最初はどけとひじを押されたが、僕はひじを突き返しヘザーにケガさせた事を白状させて、ギャラリーの前に来たところで突き飛ばすひじをさけずに、空中に飛ばされたところを皆に見せた。 ブロックトンの一人の生徒は助けようとしてくれたし、サミーが引っ張り上げてくれた。 ヘザーやおじいちゃんやフィッシュバイン先生みんなも応援してるしレースをやめるわけにいかない。 今までみたいに心配するエネルギーもないほど走り、これまでにないくらい頑張ってゴールで倒れこんだ。 驚いたことに僕らのあとにはまだ25人もいた。 みんな帰り支度をはじめていた頃やっとヒーバーがきて僕らはヒーバーの学校の生徒と一緒に彼を応援した。 トレイは失格になり、ヘザーは「引っ越したくない」と本当の事を家族で初めて向き合って話し合い、お母さんが帰ってくる事になった。 おじいちゃんにはフィッシュバイン先生を紹介して2人はすぐに良い友達になれそうだった。 ヘザーは女子の3位だけどそれより家族の方が大切な事だったから納得してるという。 男子はトレイ以外のブロックトンの生徒がメダルをもらって、個人ではレイクビューは入らないが、僕らはチーム戦でなんと2位になった。 ぼくの「フリードマンの心配の法則」ではいつも想定外の何かにやられて終わる。 でも次々何か起こるたび乗り越えて、何かに気づくことは最高の事だと気づいた。 【エピローグ】 チャーリーあれからおとなしくなったけど、体育の授業で1600m走をやることになった。 デサルボ先生は陸上部の僕らもいるし、全力疾走するなと注意したけど、チャーリーたち3人は「ノロマ!」と吐き捨ててものすごいスピードで走っていき、僕より遅くバテバテでゴールした。 バカにしてやり返すこともできたけど「僕も最初はそうだったよ」と手を差し出して立たせてあげた。 この冬チャーリーはヘザーと一緒に砲丸投げをやることになってて、ヘザーは密かににんまり笑ってた。 Sponsored Link 『サイド・トラック:走るのニガテなぼくのランニング日記』読書感想文例文と書き方のポイント 本と出会ったきっかけ 本の簡潔な説明 なぜ面白かったのか 心に残ったところ 本を読んでわかった事学んだこと変わったとこ この本を読んで、自分が感じた事や、似たような経験談、自分の意見も入れると良いでしょう。 『サイド・トラック:走るのニガテなぼくのランニング日記』読書感想文・例文2047文字 【本と出会ったきっかけ】 「空気を読む」という言葉も大分古い感じはしますが、リアルな世界ではそれが出来ないことは人間関係を築く上でかなり致命傷になります。 普通の人でも、大人から子供まで周囲の人と当たり障りなく付き合うのが現代のマナーと言っても過言じゃないからです。 でも時にはすべての人に気持ちを張り巡らせて生きる事に、疲れ切ったりストレスがたまったりすることもあります。 それなのにADDという生まれ持った障害のためにかなり生きずらい人の現実はどうなんだろうと興味を持ち、この本を手に取りました。 【本の簡潔な説明】 主人公はADD 注意欠如障害 の自称ダメダメ少年ジョセフが「クロスカントリー走」を通じて、頑張ってるけどうまくいかなくてあきらめ気味の自分の「乗り越え方」を見つけて人生に希望を見出す物語です。 ジョセフは障害があるから注意力散漫で、すぐ別の事に気を取られてぼーっとした子に見られ、周囲からは馬鹿にされるのが日常です。 そんな彼の生活はクロスカントリー走に出会った事で変わります。 負けたままでいて自分の壁と戦わない彼にガツンと「戦え」と強気に言うヘザーも魅力的ですし、自由人に見えても孤独を持て余しつつ、孫の一番の理解者であるおじいちゃんも大変魅力的でした。 【なぜ面白かったのか】 そもそもクロスカントリー走に興味もないし、半ば強制的に始めたにもかかわらず「少し期待されている」との言葉に続けることを選んだジョセフは基本素直な子なのだと思います。 自分なら続けた方がいい事だとしても、つらさの方が際立ったら止めることを選びそうです。 ジョセフも「続ける事の大切さ」をおじいちゃんが言うのはわかるけど、続けたところで「底辺にしかいれない」と腐る気持ちはすごくよくわかります。 障害のために、成功する事なんてほとんどなかったのですから自分を諦める事、期待しない事は無理がないのかもしれません。 でも気が付いたのは、物理的にめんどくさいとか苦しいとかの作業でも、続ける事でしか見えてこない風景はたしかにあるのかもしれません。 おじいちゃんやフィッシュバイン先生そしてヘザーの言う「続けるという戦い」に人生の活路を見出すことができるのだと学んだ気がします。 【心に残ったところ】 そのジョセフには、無意識に誰よりも人の心の悩みを解決する能力を持っています。 おじいちゃん、フィッシュバイン先生、ヘザーの孤独や悲しみに彼なりに寄り添って、気負うことなく素直にアドバイスした言葉がみんなの生活を少し幸せにしています。 ジョセフは物語の冒頭で「みんなは失敗したらどんな気持ちになるのか、わからないのだろう」とあります。 彼は普通の人からしたら失敗だらけの人なのかもしれません。 でもおじいちゃんの言う通り感受性の優れた「たくさん感じ取れる子」だから人の心の痛みを自分のことのように感じ取れるのです。 エピローグで憎いチャーリーを負かしても、彼に手を差し出せるのはジョセフが「失敗した人の心の悼み」がわかるからです。 人はTVの悲惨なニュースを見て誰かの悲しみに共感する事は結構できます。 でも本当の意味で誰かの心に寄り添うのは本当に難しい事です。 それ以上に難しいのは、相手の気持ちを理解して誰かを許す事です。 自分にされた怒りや憎しみよりも、相手の悲しみに心を寄せる利他の心を持つのはなにより難しい事です。 でもそれができてしまうジョセフは、繊細でモノを深く考えすぎて心配しすぎて心の世界の経験値が誰よりも豊かだからできるのではないか?と思いました。 つらい経験をした人の優しさとはこういう事なのかなと感じ取れた気がします。 彼自身はトライアスロンという困難を乗り切る大切さを知った事に充実感を感じていますが、私はそれよりも感受性が強い事で「人の心に寄り添える能力がある」事を彼に自覚して欲しいと思いました。 【本を読んでわかった事学んだこと変わったとこ】 人生の困難にわざわざ向かっていく人は、その先に何を手に入れられるかわかっている人なのかもしれません。 人の人生には、ムダに思える事や、意味がなかったり、余計な事や失敗したと思えるような経験からでも、役に立たないものは一つもないのかもしれません。 それらすべての経験が自分と自分の未来を作る糧になるのだと気が付きました。 そして私はジョセフの事前の「心配リスト」は無くさなくていいと思います。 なぜならばジョセフは習慣のように常に心配している状態も、ゴールを目指して必死に走っている時には心配事なんて手放していたのです。 人はいざという時は悩む間もなく問題に立ち向かうしかないのです。 でも、少しだけなら事前に計画とか想像という形でシュミレーションをしても良いと思うのです。 なぜならば「心配する感情」はほかの動物にはない、想像力という人間にしかできない事なのです。 その心配があるから、不安や不満を解消したい思いから発明や文化が発展して今の世の中があるのです。 意味のなさそうな厳しいチャレンジも心配事も無駄なものなど一つもない。 一つ壁を乗り越えたら、また新たな壁が現れるのは乗り越えられる実力がついて来ているという事。 この本からは色んな学びと発見を得ることができました。 世界を豊かにするのはチャレンジと人々の想像力なのかもしれません。 『サイド・トラック』の感想文書き方とその他おすすめ図書 「サイド・トラック」の感想文の書き方に特化したブログがあります! 「ここが使える!」のポイント解説が感想文を書く時間を大きく節約してくれるはずです!(おすすめ) 用紙・字数 原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。 原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。 文字数については下記のとおりです。 小学校低学年の部(1、2年生) 本文 800字以内 小学校中学年の部(3、4年生) 本文1,200字以内 小学校高学年の部(5、6年生) 本文1,200字以内 中学校の部 本文2,000字以内 高等学校の部 本文2,000字以内 句読点はそれぞれ1字に数えます。 改行のための空白か所は字数として数えます。 題名、学校名、氏名は字数に数えません。 応募作品 応募は日本語で書かれた作品に限ります。 応募は課題読書、自由読書それぞれに一人1編ずつ応募できます。 応募は個人のオリジナルで未発表の作品に限ります。 他の類似コンクールとの二重応募は認めません。 入賞・入選作品は理由を問わず返却しません。 今年の中学生の課題図書 今年の中学生の課題図書で一番読みやすいのは、やはり「サイド・トラック」になります。 下記の「伊能忠敬」は半ノンフィクションになり、焦点が定まりづらく 「ある晴れた夏の空」は原爆投下の是非を問うので、内容的にはかなりシビアです。 どの3冊も良い本なのですが、「軽い気持ちで読書感想文を終えたい」なら「サイド・トラック」です。 (小峰書店) 著者:小前亮・著 本体価格:1,600円 ページ数:280ページ ISBN978-4-338-08162-7 (偕成社) 著者:小手鞠るい・著 本体価格:1,400円 ページ数:206ページ ISBN978-4-03-643200-4 どうしても読書感想文を書くのが、本を読むのが苦手!という人は昨年の課題図書を参考にしても良いでしょう。 なぜならばもう感想文が書かれていますので参考にすることができるからです。 「一〇五度」~【自分とくらべられる本】進学・就職、職業 「太陽と月の大地」~【知らない事が書いてある本】歴史・伝記 「千年の田んぼ」~【知らない事が書いてある本】歴史・伝記 ですが自分でも多少は読まないとマズイという方は『一〇五度』がおすすめです。 昨年の中学生の課題図書は3冊とも大した面白くなかったので、中学生は悲惨でした。 唯一読みやすいのは『一〇五度』です。 個人的には昨年の課題図書は中学生には厄年と言えるような作品そろいで、管理人ならどれもこれも読みにくくて選ばない作品ばかりでした。 書き方の例文として過去の読書感想文入賞作品を読むのはかなり参考にはなります。 Sponsored Link.

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ウエスト・サイド物語 (映画)

サイド トラック あらすじ

「セルフ・コンパッション」「成長マインド・セット」を物語にしてくれたような作品。 お薦めです。 『 』 ダイアナ・ハーモン・アシャー作 武富博子訳 評論社 ジョセフはADD(注意欠陥障害)とLD(学習障害)があり、運動も苦手だ。 7年生の時、通級クラスの担任T先生に誘われて、新生の陸上部に入部する。 メンバーは、転校生女子ヘザーのほかはへなちょこばかり。 メンバーはクロスカントリーからはじめた。 T先生は、自己ベストを目指し、仲間で支え合うようにと指導する。 ジョゼフは、大勢の中にいるとどう動いていいかわからなくなる。 だから、おどおどしてしまう。 それで、人と同じことができない子と、周りの子から見下され、それが当たり前となっていた。 ひとりで走るクロスカントリーは、他人とは関係なく自己ベストをめざせる。 T先生の指摘通り、ジョセフに合ったスポーツだった。 それでも、感受性とこだわりが強すぎるジョセフがコース走りとおすには、体力だけでなく、克服しなければならないことがたくさんあった。 T先生は、毅然とした態度で励まし、ジョセフの努力を認める。 たとえば、コースを2周まわる課題を、ほかのメンバーはこなしたが、ジョセフは1周が精一杯だった時、先生は、 「ジョセフは今日、自分にできることをしました」(p97)という。 結果ではなく頑張ったことを認めてもらえることが、ジョセフにどれほど力を与えることか。 T先生だけではない。 チームのメンバーも、ジョセフに力を与える。 メンバーは、男子なみの運動能力のあるヘザーを除いて(そのヘザーも寂しさを抱えているのだが)、全員がなんらかの劣等感を抱えている。 でも、彼らはジョセフを仲間として受け入れる。 メンバーのビクトリアが、うっかりすべらせた言葉でジョセフを傷つけることになり謝ったとき、ジョセフは思う。 「からかわれたことなら一万回くらいあるけど、あやまってもらったのはこれがはじめて」(p191) このチームの中では、ジョセフはジョセフのまま、ほかのメンバーと対等でいられる。 こうした積み重ねがジョセフを励まし、さらにはジョセフが人を励ませるようにまで成長していく。 さらにジョセフの頑張りはほかのメンバーをも成長させていく。 決勝戦での彼らの奮闘と団結、思いやりに涙が止まらなかった。 ところで、この作品で最も魅力的な登場人物は、シニアレジデンス(高齢者住宅)から脱走したおじいちゃんだ。 おじいちゃんは、その施設がルールに縛られて自由がないことを嫌ったのだが、それだけではない。 そこの老人たちのなかにも優劣意識があり、介護の必要のない人たちは、エリートグループをつくっている。 それに嫌悪感を持った。 驚くことに、老人の施設は、子どもの学校とよく似ているのだ。 そんなおじいちゃんは、個人を、ただのひとりの人として見る。 ジョセフの敏感すぎる聴覚や視覚も、障害とは思わない。 逆に誰よりもよく見え、誰よりもよく聞こえると理解する。 ジョセフは大多数の人と違う個性を持つだけで、完全無欠のひとりの人間だ。 他の人がみなそうであるように。 最近は発達障害や自閉症を描いたYA小説や児童図書が数多く出版されている。 この作品でも、主人公は発達障害を抱えているが、焦点は障害ではなく、努力と成長にある。 人と比べるのではなく、今の自分を少しでも超えること。 そんな自分を認めてあげること。 それは、すべての子ども人にとって、いやすべての人にとって、とても大切だ。 だから、この本をすべての人に薦めたい。 *第65回青少年読書感想文全国コンクール 小学校中学年の部 課題図書。

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