ちばぎん 脱退。 神聖かまってちゃん・ちばぎんの脱退から見る、バンドマンのお金事情

神聖かまってちゃん・ちばぎんの脱退から見る、バンドマンのお金事情

ちばぎん 脱退

こんばんは、キタガワです。 突然だが、読者貴君にひとつ問いたい。 あなたはバンドマンについてどのようなイメージを持っているだろうか。 「音楽が好きな人がやる仕事」であったり「純粋に格好いい」など意見は様々だろうが、表だった部分としてまず第一に『夢のある仕事』という意見が多いのではなかろうか。 一口に『夢のある仕事』と言えば聞こえはいいが、実際問題 バンドマンは周囲が思っている以上に辛く、厳しい職業なのである。 先日のインターネット配信にて、 神聖かまってちゃんのベース、ちばぎん(左から二番目)の脱退が突如発表された。 彼は13年間に渡りバンドを牽引してきた、いわばリーダー的役割を担ってきた人物だ。 ツアーには彼の運転する機材車で向かい、ライブ中に喧嘩をしたり暴言を吐くバンドメンバーを仲裁する役割を買って出ていた。 彼は決して目立つ人物ではないものの、間違いなく神聖かまってちゃんの支柱だった。 数時間に渡る脱退発表の冒頭、ちばぎん自らの口から語られた脱退の経緯は以下の通りである。 完全に一個人の理由なんですが、昨年かな、11月に私結婚いたしまして。 子どもをね、4歳の子どもがいきなり出来て、家族3人暮らしでここまでやってきたんですが、まあちょっとどうやらね、3人で暮らしていくには僕のお給料ではどうも厳しいらしいという感じで。 で、今年の2月とかですかね。 第2子が発覚いたしまして。 まあちょっと、いよいよバンドマンっていう生活に区切りをつける時が来たのかなって。 彼の口から語られた真実は至ってシンプルで、要約すると 「バンドマンは稼げない。 だから産まれてくる家族のためにも辞めざるを得ない」というものだった。 そう語る彼の表情は思い詰めているようでもあり、申し訳ない気持ちを抱えているようでもあった。 今まで生放送やライブ活動を見続けてきた僕でさえ、見たことのない顔色をしていたのが印象的だった。 彼はいつかの生放送で 「神聖かまってちゃんは絶対に辞めない」という内容の話をしていた。 そんな彼が脱退を選択し、公の場で報告したのは、にわかには信じられない大事件だった。 さて、ここからが本題である。 彼は「バンドマンは稼げない」とはっきり明言した。 しかしながら前述したようにステージ上の格好良さや楽曲の完成度ばかりが先行しているためか、未だバンドマンに対して憧れの念を抱く人は少なくない。 そこで今回はかつてバンド活動を行っていた自身の経験を踏まえ、 あまり知られていないバンドマンのお金事情について赤裸々に語っていきたい。 おそらく今回の記事を読んでいただければ、何故ちばぎんが脱退を選択したのか、そしてバンド業界全体が闇に包まれているのか理解できるはずだ。 まず大前提として、 バンドマンの主戦場はライブハウスにある。 「現代はCDが売れない」と言われているがそれは紛れもない事実で、特にバンドのCDはJ-POPやアニソンと比較しても売れ行きが悪い。 そこに違法ダウンロードの加速やYouTube市場が参入した結果、今はCD以上にライブが重要視されているのだ。 ライブが良ければファンが付く。 CDやグッズの売り上げにも繋がるし、次のライブにも参加してくれる優秀なリピーターとなる。 よってライブが最重要視されている一番の理由としては、『心から好きになってくれるファンを増やす』というのが正しいだろう。 そんなライブだが、何もバンドマンにとって良いことばかりではない。 ライブを定期的に行うバンドマンにとって足枷となるもの、それこそが ライブハウスにおける『ノルマ』の存在だ。 ノルマの話に移る前に、まずはライブハウス側のお金事情について語ろう。 ライブハウスの収入源は入場時に500円~600円で購入が義務付けられる『ドリンクチケット』だ。 1人につき500円。 10人だと5000円。 100人だと50000円……というように、バンド側が人を集めれば集めるほどドリンクチケットがハケる計算になる。 なので結論としては、ライブハウス側はバンドがキャパシティを大きく超える動員を記録しようが、どうということはないのだ。 その分ドリンク代で稼ぐことができるため、絶対に赤字にはならない。 バンド側は多くの人に観て貰える。 ライブハウス側はドリンク代で収入を得る。 この部分だけ切り取れば、win-winの関係に見えるだろう。 ……そうしたライブハウス側の事情を踏まえて、続いてはバンド側に課せられる『ノルマ』の話を見ていこう。 前述したように、ライブハウス側は観客がたくさん入ることが大前提である。 そのため ライブハウス側はバンド側に事前に「これくらいは最低でも呼んでね」という話をする。 これがノルマだ。 例えば100人キャパのライブハウスのノルマが70人だとする。 そこで結果的にバンド側がそれを上回る動員(71人以上)を記録すれば、その差額分のチケット代がバンドの収入になる。 それこそRADWIWPSやキュウソネコカミのように、チケットが軒並み売り切れるレベルのバンドになれば、バンド側はもちろん毎回黒字になる。 それこそ先程の例を挙げるならば100人キャパ70人ノルマでも、機材席を取っ払ったりするなどして入れるだけの120人程度の観客を入れたりも出来る。 バンドにとってはウハウハ。 ライブハウス側もドリンクバカ売れでウハウハ。 最高の関係性だ。 だがそこまでの動員が稼げないバンドならどうだろう。 最初こそ友人らを誘ってノルマ達成もできるだろうが、回を重ねるごとに動員は下回る。 そのため70人ノルマで50人しか呼べなかったりする。 ではノルマを達成できなくなるとどうなるか。 もうお分かりだろう。 バンド側が自腹で補填するのである。 これこそが『ライブハウスの闇』というべき部分だ。 僕自身動員が全く稼げないバンドを組んでいた頃(下画像参照)、1回につき1~2万円近くの場代を支払ってライブをすることもあった。 結果的には解散に至ってしまったが、それには経済的な理由も大きかった。 「こんな生活続けたら絶対に死ぬな」と当時は思ったものである。 しかしながら、神聖かまってちゃんは当時の僕のようは無名バンドとは違う。 なぜなら彼らはメジャーデビューを果たしている。 今までに9枚のアルバムを発売。 アニメや映画のタイアップも多数。 年に数回大規模なツアーを全国規模で開催し、最近では自身が発起人となったフェスを主催するほどに、抜群の知名度と行動力を併せ持ったバンドなのだ。 そんな メジャーバンドである彼ら(ちばぎん)が、はっきりと「お金がない」と語った。 それはバンド業界の悲しき現実を浮き彫りにしたようでもあり、今の音楽市場へのSOSを発信しているかのようでもあった。 もちろん、今回僕が記したことは世のバンドマン全てに当て嵌まるわけではない。 ノルマがないライブもあるし、爆売れしていないバンドは全て金がないというのはいささか間違っていると思う。 だが現実問題として、 大半のバンドは稼げていない。 アルバイトで生計を立てながらバンド活動を行う人が多いが、バンドの年月が経つごとに正社員との収入格差や自身の年齢に悩み、苦しみながら頑張ってバンドを続けているのだ。 僕は今以上に世の中に、そういった一面を知らしめる必要があると思う。 皆バンドマン(ミュージシャン)に夢を見すぎている。 盲目になりすぎるあまり、その裏側に潜む事実を知らないままに「ミュージシャン憧れる!」と語っている。 今回は自分自身の経験とちばぎん脱退理由を照らし合わせてバンドマンについて記したが、漫画家、小説家、プログラマー……。 何でもそうだろうが、 『自分の夢』を叶えるのは最も難しい道程なのだと今一度理解してほしい。 もしも浅はかな考えで夢(特にバンドマン)に片足を突っ込みかけている人がいるならば、じっくり熟考してもらいたいと思う次第だ。 psychedelicrock0825.

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神聖かまってちゃんによる渾身のちばぎん脱退ライブ 会場で目撃した、時を越える美しい物語

ちばぎん 脱退

二度目のアンコールでは、この日を最後に神聖かまってちゃんを去るちばぎんを差し置いて、の子が長い長いMCをし続けた。 しかし、やがて気づいた。 の子が自分で「スピーチ」と呼ぶほど長いMCをしてしているのは、このアンコールが終わったら、12年間も活動をともにしてきたちばぎんが本当に神聖かまってちゃんを去ってしまうからだ、と。 みさこが、の子の言葉にかぶるのも気にせずにファンへ叫びだした。 「最後だよ? 最後だよ!! ちばぎんが決めたこの日のセットリストで、彼が神聖かまってちゃんとして演奏した最後の楽曲は「23才の夏休み」。 の子は、この日のライブ中ずっと「終わりは来る」と繰り返していたのに、「23才の夏休み」の途中でついに「最後だからちばぎんのため……」と本音を言いだした。 ファンの大合唱が会場に響く。 君が僕にくれたあのキラカード その背中に貼り付けてやるよ 今すぐに (神聖かまってちゃん「23才の夏休み」) 神聖かまってちゃんは、2008年に千葉県で結成された4人組だ。 ボーカルのの子、キーボードのmono、ベース、コーラスのちばぎん、ドラムのみさこのうち、みさこ以外の3人は幼稚園からの幼なじみだ。 そして、「23才の夏休み」の途中、の子はステージ袖からキラカードを受け取った。 幼稚園のとき、の子がちばぎんから「パクった」キラカードだという。 演奏中のちばぎんにベースを降ろさせて、キラカードを返すというのだ。 monoとみさこだけで演奏を続け、突然幼稚園に戻った「男の子」のふたりを見守りながら、みさこが歌い続ける。 「23才の夏休み」の歌詞の通り、の子はちばぎんの背中にキラカードを貼りつけた。 ちばぎんが泣く。 さっきまで「予定調和なんていらねぇ!」と叫んでいたの子に、思わず「家から予定調和の準備してるじゃん!」と苦笑してしまった瞬間だったが、しかし心憎い。 の子とちばぎんがフロアへダイブしてステージに戻っても、の子はまだ「終わらせねぇぞ!」とギターを掻き鳴らす。 誰もがうまく場を終える方法を思いつかない。 最終的には、ちばぎんがの子を肩車して退場していった。

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神聖かまってちゃん、ちばぎん(Ba/Cho)脱退に伴いサポート・メンバー募集

ちばぎん 脱退

神聖かまってちゃんが、1月8日(水)放送のTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! 」にゲスト出演。 パーソナリティのとーやま校長とともに過去の出演を振り返り、あと数日で脱退するちばぎんさんにいまの気持ちを聞きました。 とーやま校長:本日のゲスト講師……は! 神聖かまってちゃん:神聖かまってちゃんです!! の子(Vo,G):再びやってきました! 新年早々、こんな縁起のいい仕事ないですよ。 ちばぎん(B,Cho):ありがとうございます。 とーやま校長:でも、本当に思ってくれていますよね?(笑)。 の子:本当に思っていますよ! だって俺、曲書いているんですよ。 前回の企画で、ジャスティン・ビーバーに。 なんていうタイトルでしたっけ? の子:『ジャスティンビーバー君へ』みたいな曲で、けっこういい曲なんですよ。 ちばぎん:『ジャスティンビーバー君の名前を』ですね。 とーやま校長:タイトル間違っているじゃないですか(笑)。 の子:そうそう(笑)。 ちばぎん:ジャスティンに捧げたんですけど、届かなかったのかな?(笑)。 とーやま校長:ライブでやったりとかは? の子:これからやります! とーやま校長:全然やってないじゃん!(笑)。 みさこ(Dr):(BGMで流れて)今、初めてくらいちゃんと聴きました。 ほかにも、生徒(リスナー)にミュージックビデオに出てもらったり……。 とーやま校長:『イマドキの子』だ! あれも、ありがとうございました。 の子:こちらこそ! とーやま校長:かまってちゃん先生は、本日1月8日に10thアルバム『児童カルテ』を発売! おめでとうございます。 神聖かまってちゃん:ありがとうございます! とーやま校長:これは、SCHOOL OF LOCK! の生徒、特に10代のみんなに絶対聴いてほしいと思ったから、本当に来てほしかったんですよ。 の子:ありがとうございます! とーやま校長:でもタイミング的にね、ちばぎん先生が……脱退という言い方でよかったんでしたっけ? の子:退学で! ちばぎん:そこも、SCHOOL OF LOCK! 仕様になるの?! mono(Key):卒業でもなく、退学……(笑)。 とーやま校長:(笑)。 かまってちゃん学園を、退学するのが……いつでしたっけ? ちばぎん:1月13日です。 5日後? とーやま校長:5日後!(笑)。 の子:何を言っているんですか! むしろこういう仕事があって、悔いがないでしょう? ちばぎん:今日が最後のラジオ出演ですからね。 人生最後のラジオです。 の子:いやぁ~いっちゃう! いっちゃう! ちばぎん:な、何を?! とーやま校長:の子先生! SCHOOL OF LOCK! を、最後にさせないでくださいよ!(笑)。 全員:(笑)。 とーやま校長:ちばぎん先生、今のお気持ちはどうですか? 10年間走り続けてきて、5日後にお別れすることになりますが? ちばぎん:まだ想像がつかないですね。 1ヵ月後はバンドマンじゃないの?! みたいな。 人生の3分の1は、アーティスト活動をしてきたので。 の子:満員電車に乗って……。 ちばぎん:そう。 1ヵ月後は仕事に行っているので……、でもそんな自分がまだ想像できないので、なってみないとわからないです。 俺も、最後のライブを観に行かせてもらおうと思っています! の子:ありがとうございます! ステージにも上がってきてくださいよ! 校長がいないと卒業できないんで。 とーやま校長:そんな出しゃばり見たことないでしょ?! (笑)。 ちばぎん:(笑)。 tfm. 著作権は提供各社に帰属します。 予めご了承ください。

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