ある日お姫様になってしまった件についてネタバレ 77。 楽園【映画】は実話の事件?モデルの実話についてネタバレ解説

彼女が公爵邸に行った理由76話ネタバレ

ある日お姫様になってしまった件についてネタバレ 77

そのいち。 はるか姫主演『お転婆姫と三獣士』のフィルムは、収集家?に買われるとのことでした。 で、実ははるか姫の大ファンで、一本だけ残ったフィルムをようやく探し当てたのだとしたら?…健司よりずっと深い愛の持ち主かもしれない。 まぁそれは可能性に過ぎませんが、もう一方で気になるのは、はるか姫が抜けだした後、フィルムはどうなったの?ということ。 その後の柄本館長はまったく問題ない様子だったが、フィルム自体が何も変わらないなら、抜け出した価値って何なの? はるか姫だけが消えたフィルムが残る、と考えた方が自然だし、でないと有難味もない。 元が変わらないなら何度でも抜け出せそうだ。 と考えると、はるか抜けフィルムを受け取った、映画愛収集家は大変ショックだったことでしょう。 柄本館長は同様事件の経験者らしいから、巧く言い逃れて結局売らなかった可能性もあるけどね。 が、そもそもの話として、ヒロインが役目を放棄し、映画から抜け出る行為が既に、映画愛から逆行している。 映画としての寿命は、人間のそれと同じで、役目を終え眠りにつくのは理でしょう。 そこからフィルムが映画ファンに買われるなら、むしろ幸福じゃないか。 収集家は同好の士を集め上映会をしたかもしれないし、自分が死ぬ前にはフィルムセンターに寄贈したかもしれない。 そうすれば一般上映されるのだから、数は少なくとも、古い映画もキチンと求める映画愛を持った人たちに、フィルムが朽ちるまで愛されたことでしょう。 はるか姫は突然変異で、映画として死にゆくより、人間界で存命するという欲望に目覚めてしまった。 これは映画愛でなく、異形愛の物語なのですね。 例えばはるか姫が、自分の映画としての価値を改めて自覚して、映画に戻るのか、それとも半端だが実在する女として、健司との愛を貫くのか…その葛藤の物語となっていれば、映画について、映画の役割について、映画愛についての映画になったろうと思います。 しかし本作は、異形と修行僧による我慢大会みたいな流れとなります。 完全に映画愛からは離れるから、健司の脚本を最後に持ち出して、映画愛っぽく糊塗したように映ってしまう。 しかし健司の本音は、実現できなかった欲望をせめて物語上で妄想しようということで、動機が映画作りじゃないんですよね。 で、スチャラカ看護師が脚本読んで、いい話だったーと泣いて終わってしまうなら、映画なんて要らないじゃん、と思ってしまいます。 例えば健司の死後、遺作脚本の映画化を巡る物語にして、そこにモデルとなった謎の女が絡んでくる…等にできなかったものか。 少なくとも私は、その方が惹かれます。 或いは異形愛の物語なら、身体の接触は可能だが、契りを交わした後は愛が消えると身体も消えてしまう…というルールにするとか。 その方が大人も楽しめる、海外 欧米 にも出せるだろう映画ともなったろうに。 …なんてことを考えました。 考えていたら、しょうもない物語を思いついたので、以下脱線します。 普通の人間と変わらぬ暮らしができるとわかると、 美雪の我が儘はヒートアップした。 物欲に目覚め、何でも買って買ってとねだるようになった。 食欲も旺盛で、最近は肉食化して、 毎日肉食わせろとうるさいのだ。 一方、カラダの悦びにも目覚め、 夜の求めも凄まじくなった。 若い健司も、 美雪の白い肌 但しモノクロ にのめり込んだものだが、 最近は正直、飽きてきた。 …あまりに激しいメニューが続いたからだ。 ある日、健司は 美雪の指先が薄く透けているのに気づいた。 ハッとして、その時は素直に、彼女への愛を自省した。 彼女を抱きしめ、心を込めて指先にキスをした。 美雪もその時は、嬉しそうに彼を受け入れ、 熱く唇を返してきた。 美雪の指先は、元通りになった。 それから暫くして、 些細なことから二人は、盛大な口喧嘩をした。 美雪は逆上し、「無礼者!」からはじまって、 当時の放送禁止用語を連発し、健司を罵った。 すると上映中のフィルムが切れたように、 美雪のセリフがぷつり、と途絶えた。 …美雪の口が、消えている。 健司は慌てて、 彼女のない口をまさぐるようにキスをした。 お互い恐怖にかられ、 奇妙な顔の擦り合わせを繰り返すうち、 ようやく、美雪の口は元通りになった。 …どうやら、愛が薄まるにつれ、 強く愛した部位から先に、消えてゆくらしい… それが正確なルールかはわからなかったが、 健司との、心身ともに熱い、愛の日々を経て、 美雪の身体はそのように変質したらしい。 健司は心するようになった。 美雪への愛を、常に自問自答した。 その時はまだ、美雪を失うことが怖かったのだ。 時は流れ、 いまは三年目の…どうやら倦怠期である。 最近、美雪との暮らしで、 健司が耐えられなくなっている一件があった。 肉食獣と化した影響か、 最近、美雪のガス漏れが凄いのだ。 音もニオイも強烈だが、我儘育ちの本人は無頓着で、 家の中なら所かまわずボムッ、とかましてくる。 布団の中で、一緒に寝ている時に食らった時など、 あまりの臭さに目が覚めてしまい、 それが目にも染みたほどである。 食った肉がすべて贅肉と化せば、 流石に本人も自覚するだろうが、 映画女優として生まれた特異体質のせいか、 いくら肉だけ食べても体型まるで変わらない… …難儀なものである。 …スカンク姫… と呟いたところで何も変わらず、切ないだけである… そんな、ある夜。 二人はいつものように、布団の中で愛し合っていた。 が、健司はけっこう、おざなりであった。 そして最終メニューに突入したところで…彼は気づいた。 …ゆるい… それが愛の薄まりから、 美雪のその壁面部が消えつつあるのか、 激しいメニューをこなすうち、 美雪の身体が摩耗し、実際そうなってしまったのか… 女は美雪しか知らぬ、若い健司には見当もつかなかった。 が、この時の彼には既に、 どっちでもいいや、という気持ちが芽生えていた。 三年目では、そんなものである。 「あー、よかった…あー、おにく食べたい」 などと言いながら事後、寝ころんだまま、 例によって美雪は、 明日食べたい肉類の名を順に挙げはじめた。 そして、朝からビフテキだ!買ってきて! とのウンザリする勅令が出されると、 さすがの健司もキレてしまうのだった… 「その前にホラ、ここユルイの直しなよ。 そしたら買ってくる」 …女性に一番言ってはならない言葉である。 美雪はまず、凍った。 そして…出火した。 「…くくくォのおォォ下僕ぐぁああああ!!」 美雪は全裸のまま、仁王立ちとなり、 傍に置いてあった、ちゃぶ台を持ち上げ振りかぶった。 最近は、モノで健司を殴るに飽き足らず、 何でも投げるのである。 しかし…ちゃぶ台はそのまま、その場に落ち、 ひっくり返ると鈍い音を響かせた。 …美雪が、消えている。 激しい怒りが彼女の全身を覆い、 一瞬、愛を完全に、忘れさせたのだ。 …さすがの健司も…言葉を失った。 しばし放心の後、 強烈な後悔の念に襲われ…涙がこみ上げる。 健司は、叫んだ。 「臭くてもユルくてもいい …僕はやっぱり美雪が好きだ! 彼女のためなら… 彼女が戻るためなら何だってする!」 それは今度こそ本物の、愛の叫びだと思われた。 「どうか、映画の神よ、彼女を戻してください!」 健司は祈るように、地に…畳に伏した。 その時ようやく、ひっくり返ったちゃぶ台の上で、 ひっくり返ったカナブンのように、 ちいさな生き物がもぞもぞ、 蠢いているのに気づくのだった。 あれ?と顔を寄せて見ると… 「ひゃあ!」 虫ではない。 美雪の最後の欠片である。 かろうじて残った、白い尻肌部分にまるく縁取られた、 美雪の、暖かかな灰色 モノクロだからね の菊門… プリンセスアヌス。 健司は理解した。 これは映画の神の計らいではない。 唯一、愛せなかった部位だけが、 当然の如く残ってしまったのだ。 美雪の全身を隅々まで、くまなく愛してきた筈だったが、 そこだけには、どうしても、触れなかった… …健司は思い出す。 健司もその誘いを受け、 内心浮かれて密会の場に向かうも… 初心な彼は知らなかった。 以来、健司にとって、菊門は鬼門となった。 いくら美雪のものであっても、それだけはダメなのだった。 なのに… 今は、菊門だけが、希望の門である。 愛さねばならない。 でなければ、もう美雪は、永久に戻らない。 健司は腹を決めた。 さあ、目を瞑ってでも… キ、キスを…心を込めて… ボムッ!! これは効いた。 鼻先での顔面直撃である。 あまりの臭さに世界が回る。 ガスはモノクロの筈なのに、 視界がマスタード色に染まったよう。 激しい動悸と眩暈。 気、気を失う…でも取り直す。 愛だろ愛! しかし…彼はそこで思い出してしまったのだ。 共に暮らすうち、美雪の新陳代謝は把握してしまった。 そう、毎日、この時間なら… 「次は…実かッ!実が出るのか!?」 既に、美雪の菊門には、白い尻肌部分が消えている。 直径が縮まってゆく…もう、時間がない。 それを知ってか知らずか、菊門は時間には正確だ。 内側から、ゆるりと開門しようとしている。 最早、消えるが早いか、発射が速いかのせめぎ合いだ。 健司は凍る。 トラウマが鮮明に蘇る。 …あの時とまったく同じじゃないか! しかし、美雪姫を目覚めさせるには、 王子のキス…真実の愛のキスが必要なのだ! さあ、どうする健司!どうなる美雪! …つづく? 『今夜、口アヌス激情で』<成人指定> 絶賛上映中!! …なーんてコトになった方が、私は楽しい。 返信を投稿• そのいち。 で、実ははるか姫の大ファンで、一本だけ残ったフィルムをようやく探し当てたのだとしたら?…健司よりずっと深い愛の持ち主かもしれない。 元が変わらないなら何度でも抜け出せそうだ。 柄本館長は同様事件の経験者らしいから、巧く言い逃れて結局売らなかった可能性もあるけどね。 そこからフィルムが映画ファンに買われるなら、むしろ幸福じゃないか。 収集家は同好の士を集め上映会をしたかもしれないし、自分が死ぬ前にはフィルムセンターに寄贈したかもしれない。 そうすれば一般上映されるのだから、数は少なくとも、古い映画もキチンと求める映画愛を持った人たちに、フィルムが朽ちるまで愛されたことでしょう。 これは映画愛でなく、異形愛の物語なのですね。 完全に映画愛からは離れるから、健司の脚本を最後に持ち出して、映画愛っぽく糊塗したように映ってしまう。 しかし健司の本音は、実現できなかった欲望をせめて物語上で妄想しようということで、動機が映画作りじゃないんですよね。 で、スチャラカ看護師が脚本読んで、いい話だったーと泣いて終わってしまうなら、映画なんて要らないじゃん、と思ってしまいます。 少なくとも私は、その方が惹かれます。 その方が大人も楽しめる、海外 欧米 にも出せるだろう映画ともなったろうに。

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彼女が公爵邸に行った理由76話ネタバレ

ある日お姫様になってしまった件についてネタバレ 77

そのいち。 はるか姫主演『お転婆姫と三獣士』のフィルムは、収集家?に買われるとのことでした。 で、実ははるか姫の大ファンで、一本だけ残ったフィルムをようやく探し当てたのだとしたら?…健司よりずっと深い愛の持ち主かもしれない。 まぁそれは可能性に過ぎませんが、もう一方で気になるのは、はるか姫が抜けだした後、フィルムはどうなったの?ということ。 その後の柄本館長はまったく問題ない様子だったが、フィルム自体が何も変わらないなら、抜け出した価値って何なの? はるか姫だけが消えたフィルムが残る、と考えた方が自然だし、でないと有難味もない。 元が変わらないなら何度でも抜け出せそうだ。 と考えると、はるか抜けフィルムを受け取った、映画愛収集家は大変ショックだったことでしょう。 柄本館長は同様事件の経験者らしいから、巧く言い逃れて結局売らなかった可能性もあるけどね。 が、そもそもの話として、ヒロインが役目を放棄し、映画から抜け出る行為が既に、映画愛から逆行している。 映画としての寿命は、人間のそれと同じで、役目を終え眠りにつくのは理でしょう。 そこからフィルムが映画ファンに買われるなら、むしろ幸福じゃないか。 収集家は同好の士を集め上映会をしたかもしれないし、自分が死ぬ前にはフィルムセンターに寄贈したかもしれない。 そうすれば一般上映されるのだから、数は少なくとも、古い映画もキチンと求める映画愛を持った人たちに、フィルムが朽ちるまで愛されたことでしょう。 はるか姫は突然変異で、映画として死にゆくより、人間界で存命するという欲望に目覚めてしまった。 これは映画愛でなく、異形愛の物語なのですね。 例えばはるか姫が、自分の映画としての価値を改めて自覚して、映画に戻るのか、それとも半端だが実在する女として、健司との愛を貫くのか…その葛藤の物語となっていれば、映画について、映画の役割について、映画愛についての映画になったろうと思います。 しかし本作は、異形と修行僧による我慢大会みたいな流れとなります。 完全に映画愛からは離れるから、健司の脚本を最後に持ち出して、映画愛っぽく糊塗したように映ってしまう。 しかし健司の本音は、実現できなかった欲望をせめて物語上で妄想しようということで、動機が映画作りじゃないんですよね。 で、スチャラカ看護師が脚本読んで、いい話だったーと泣いて終わってしまうなら、映画なんて要らないじゃん、と思ってしまいます。 例えば健司の死後、遺作脚本の映画化を巡る物語にして、そこにモデルとなった謎の女が絡んでくる…等にできなかったものか。 少なくとも私は、その方が惹かれます。 或いは異形愛の物語なら、身体の接触は可能だが、契りを交わした後は愛が消えると身体も消えてしまう…というルールにするとか。 その方が大人も楽しめる、海外 欧米 にも出せるだろう映画ともなったろうに。 …なんてことを考えました。 考えていたら、しょうもない物語を思いついたので、以下脱線します。 普通の人間と変わらぬ暮らしができるとわかると、 美雪の我が儘はヒートアップした。 物欲に目覚め、何でも買って買ってとねだるようになった。 食欲も旺盛で、最近は肉食化して、 毎日肉食わせろとうるさいのだ。 一方、カラダの悦びにも目覚め、 夜の求めも凄まじくなった。 若い健司も、 美雪の白い肌 但しモノクロ にのめり込んだものだが、 最近は正直、飽きてきた。 …あまりに激しいメニューが続いたからだ。 ある日、健司は 美雪の指先が薄く透けているのに気づいた。 ハッとして、その時は素直に、彼女への愛を自省した。 彼女を抱きしめ、心を込めて指先にキスをした。 美雪もその時は、嬉しそうに彼を受け入れ、 熱く唇を返してきた。 美雪の指先は、元通りになった。 それから暫くして、 些細なことから二人は、盛大な口喧嘩をした。 美雪は逆上し、「無礼者!」からはじまって、 当時の放送禁止用語を連発し、健司を罵った。 すると上映中のフィルムが切れたように、 美雪のセリフがぷつり、と途絶えた。 …美雪の口が、消えている。 健司は慌てて、 彼女のない口をまさぐるようにキスをした。 お互い恐怖にかられ、 奇妙な顔の擦り合わせを繰り返すうち、 ようやく、美雪の口は元通りになった。 …どうやら、愛が薄まるにつれ、 強く愛した部位から先に、消えてゆくらしい… それが正確なルールかはわからなかったが、 健司との、心身ともに熱い、愛の日々を経て、 美雪の身体はそのように変質したらしい。 健司は心するようになった。 美雪への愛を、常に自問自答した。 その時はまだ、美雪を失うことが怖かったのだ。 時は流れ、 いまは三年目の…どうやら倦怠期である。 最近、美雪との暮らしで、 健司が耐えられなくなっている一件があった。 肉食獣と化した影響か、 最近、美雪のガス漏れが凄いのだ。 音もニオイも強烈だが、我儘育ちの本人は無頓着で、 家の中なら所かまわずボムッ、とかましてくる。 布団の中で、一緒に寝ている時に食らった時など、 あまりの臭さに目が覚めてしまい、 それが目にも染みたほどである。 食った肉がすべて贅肉と化せば、 流石に本人も自覚するだろうが、 映画女優として生まれた特異体質のせいか、 いくら肉だけ食べても体型まるで変わらない… …難儀なものである。 …スカンク姫… と呟いたところで何も変わらず、切ないだけである… そんな、ある夜。 二人はいつものように、布団の中で愛し合っていた。 が、健司はけっこう、おざなりであった。 そして最終メニューに突入したところで…彼は気づいた。 …ゆるい… それが愛の薄まりから、 美雪のその壁面部が消えつつあるのか、 激しいメニューをこなすうち、 美雪の身体が摩耗し、実際そうなってしまったのか… 女は美雪しか知らぬ、若い健司には見当もつかなかった。 が、この時の彼には既に、 どっちでもいいや、という気持ちが芽生えていた。 三年目では、そんなものである。 「あー、よかった…あー、おにく食べたい」 などと言いながら事後、寝ころんだまま、 例によって美雪は、 明日食べたい肉類の名を順に挙げはじめた。 そして、朝からビフテキだ!買ってきて! とのウンザリする勅令が出されると、 さすがの健司もキレてしまうのだった… 「その前にホラ、ここユルイの直しなよ。 そしたら買ってくる」 …女性に一番言ってはならない言葉である。 美雪はまず、凍った。 そして…出火した。 「…くくくォのおォォ下僕ぐぁああああ!!」 美雪は全裸のまま、仁王立ちとなり、 傍に置いてあった、ちゃぶ台を持ち上げ振りかぶった。 最近は、モノで健司を殴るに飽き足らず、 何でも投げるのである。 しかし…ちゃぶ台はそのまま、その場に落ち、 ひっくり返ると鈍い音を響かせた。 …美雪が、消えている。 激しい怒りが彼女の全身を覆い、 一瞬、愛を完全に、忘れさせたのだ。 …さすがの健司も…言葉を失った。 しばし放心の後、 強烈な後悔の念に襲われ…涙がこみ上げる。 健司は、叫んだ。 「臭くてもユルくてもいい …僕はやっぱり美雪が好きだ! 彼女のためなら… 彼女が戻るためなら何だってする!」 それは今度こそ本物の、愛の叫びだと思われた。 「どうか、映画の神よ、彼女を戻してください!」 健司は祈るように、地に…畳に伏した。 その時ようやく、ひっくり返ったちゃぶ台の上で、 ひっくり返ったカナブンのように、 ちいさな生き物がもぞもぞ、 蠢いているのに気づくのだった。 あれ?と顔を寄せて見ると… 「ひゃあ!」 虫ではない。 美雪の最後の欠片である。 かろうじて残った、白い尻肌部分にまるく縁取られた、 美雪の、暖かかな灰色 モノクロだからね の菊門… プリンセスアヌス。 健司は理解した。 これは映画の神の計らいではない。 唯一、愛せなかった部位だけが、 当然の如く残ってしまったのだ。 美雪の全身を隅々まで、くまなく愛してきた筈だったが、 そこだけには、どうしても、触れなかった… …健司は思い出す。 健司もその誘いを受け、 内心浮かれて密会の場に向かうも… 初心な彼は知らなかった。 以来、健司にとって、菊門は鬼門となった。 いくら美雪のものであっても、それだけはダメなのだった。 なのに… 今は、菊門だけが、希望の門である。 愛さねばならない。 でなければ、もう美雪は、永久に戻らない。 健司は腹を決めた。 さあ、目を瞑ってでも… キ、キスを…心を込めて… ボムッ!! これは効いた。 鼻先での顔面直撃である。 あまりの臭さに世界が回る。 ガスはモノクロの筈なのに、 視界がマスタード色に染まったよう。 激しい動悸と眩暈。 気、気を失う…でも取り直す。 愛だろ愛! しかし…彼はそこで思い出してしまったのだ。 共に暮らすうち、美雪の新陳代謝は把握してしまった。 そう、毎日、この時間なら… 「次は…実かッ!実が出るのか!?」 既に、美雪の菊門には、白い尻肌部分が消えている。 直径が縮まってゆく…もう、時間がない。 それを知ってか知らずか、菊門は時間には正確だ。 内側から、ゆるりと開門しようとしている。 最早、消えるが早いか、発射が速いかのせめぎ合いだ。 健司は凍る。 トラウマが鮮明に蘇る。 …あの時とまったく同じじゃないか! しかし、美雪姫を目覚めさせるには、 王子のキス…真実の愛のキスが必要なのだ! さあ、どうする健司!どうなる美雪! …つづく? 『今夜、口アヌス激情で』<成人指定> 絶賛上映中!! …なーんてコトになった方が、私は楽しい。 返信を投稿• そのいち。 で、実ははるか姫の大ファンで、一本だけ残ったフィルムをようやく探し当てたのだとしたら?…健司よりずっと深い愛の持ち主かもしれない。 元が変わらないなら何度でも抜け出せそうだ。 柄本館長は同様事件の経験者らしいから、巧く言い逃れて結局売らなかった可能性もあるけどね。 そこからフィルムが映画ファンに買われるなら、むしろ幸福じゃないか。 収集家は同好の士を集め上映会をしたかもしれないし、自分が死ぬ前にはフィルムセンターに寄贈したかもしれない。 そうすれば一般上映されるのだから、数は少なくとも、古い映画もキチンと求める映画愛を持った人たちに、フィルムが朽ちるまで愛されたことでしょう。 これは映画愛でなく、異形愛の物語なのですね。 完全に映画愛からは離れるから、健司の脚本を最後に持ち出して、映画愛っぽく糊塗したように映ってしまう。 しかし健司の本音は、実現できなかった欲望をせめて物語上で妄想しようということで、動機が映画作りじゃないんですよね。 で、スチャラカ看護師が脚本読んで、いい話だったーと泣いて終わってしまうなら、映画なんて要らないじゃん、と思ってしまいます。 少なくとも私は、その方が惹かれます。 その方が大人も楽しめる、海外 欧米 にも出せるだろう映画ともなったろうに。

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楽園【映画】は実話の事件?モデルの実話についてネタバレ解説

ある日お姫様になってしまった件についてネタバレ 77

ある日、お姫様になってしまった件について25話ネタバレ 「私とダンスの練習しよ!」 「ヤダ」 ルーカスはリンゴを齧りながら、即答します。 「やっぱりデビュタントの時パパと踊ることになりそうなの」 (今は興味ないフリしてるけど) 「だけど身長が合わないでしょ?ハイヒール履くだろうけど、踊ってる時に足踏んじゃったらどうしよう」 「で、俺が大人の姿に変身して練習相手になれって?」 「うん!あの時お兄ちゃんとパパの身長同じくらいじゃなかった?違っても同じくらいに変身できるでしょ?」 「なんで俺が…」 「世界一最強の能力者で、宇宙最高の美少年天才魔法使いのルーカス様!ダメかな?ね?」 「……俺は忙しいからこれで練習しな」 「うわっ!!何よこれ!」 アタナシアの前に現れたのは、人間サイズの紙人形です。 「いっつもゴロゴロしてるくせに何が忙しいのよ!」 「俺は毎日息するのに忙しいんだ」 「どうせ作るなら、目口鼻くらい描いてよ」 大人しく紙人形と練習するアタナシアを、ルーカスはソファーに横ばいになって見つめます。 「うわっ!」 不意に足をとられて、床に倒れこむアタナシア。 「床掃除してんの?面白いか?」 「何これ!ペラペラじゃん!関節もないし!倒れても掴んでくれないし!ぐにゃぐにゃしてるし変だよ!それにのっぺらぼうみたい!」 「めっちゃディスってんな。 こいつ傷つくよ」 「えっ、ただの人形じゃないの?言葉わかるの?」 「わかるわけないだろ」 からかうルーカスにイラッとするアタナシア。 「本当の人間みたいな人形は作れないの?」 「俺にできないことがあると思うか?」 「じゃあ作ってよ。 できたらカッコイイ人形さんね」 「ヤダね」 「なんで嫌なの?」 「さあな。 なんでかわかんねーけど、気分悪いからヤダよ」 「いっそフィリックスに練習相手になってもらった方がマシね」 「お前意外と鬼だよな。 あの騎士を袋叩きにして殺す気か?」 「はぁ疲れた。 そういえばイゼキエルが帰ってきたみたいだよ」 「イゼキエル・アルフィアス?」 (アルランタの学術院を首席で早期卒業してきたそうだ。 すごいなぁ) 「6年経ったけど、どう成長したか気になるな」 (だけど私だって今まで遊んでばかりだったわけじゃないし) 「お前もあのシロの息子に興味あるのか?」 「もちろん!この6年間、事あるごとに思い出してどれだけ辛かったことか!」 (私の黒歴史!あの日以来、私がこの数年間一生懸命勉強した量を考えたら…) 「そんなに気になるなら、直接見て来いよ。 早く言えばよかったのに。 俺にとってはそんな難しいことじゃないからさ」 どことなく含みのある表情でルーカスは言うと、すぐに場面が切り替わりました。 大空の下にさらされたアタナシア。 「ヒマしてたからちょうどよかったよ。 そんじゃ楽しんで来いよ」 アタナシアは状況を理解して、途端に青ざめます。 (この…) 「このサイテーヤロォォォー!!」 急降下するアタナシアでしたが、落下の直前に抱き留められます。 「…大丈夫ですか?」 横抱きする形でアタナシアを受け止めたのは、成長したイゼキエルでした。 「お会いするたびに僕を驚かせてくれますね。 会いたかったですよ、天使様」 イケメンに育ったイゼキエルに、思わず固まるアタナシア。 (イゼキエル?あの時の可愛さはどこへ!?) 25話はここで終了です。

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